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吾輩はストーカー気質である。

吾輩はストーカー気質である。名前はおとうふと言う。

ここで書く内容は真実で、引かれるかもしれないがどうか気持ち悪くても最後までついて来て頂けたら光栄である。

好きな人がいる。11年目に突入した。

彼に対しての様々なストーカー行為をあげてみる。

会った回数を記録

最初は年に1〜4回しかデートして貰えなかった。

会えた日やどんなお店へ行ったのかさえ忘れたくなくて一回も残らずスマホにメモしている。

数えてみたら2012年4月から2021年11月までに84回会っていた。

ネットストーカー

まだインスタが流行っていない頃、大体の情報はネットに散らばっていた。名前を入れるだけで彼が昔「スッキリ」で街角インタビュー的なものに出たとか、アメブロを書いていたとか、某女性雑誌のイケメン100選みたいな小冊子に載ったとか、沢山の情報が鍵も掛からず探す事が出来た。

彼のブログを隅から隅まで読み、人間性を知ろうとする。

某女性雑誌を古本サイトで購入し、無事に付録のイケメン100選をゲットした。

一度彼にその冊子を見せたら「燃やして!」とふざけて懇願された。

弱みを握った様な気分で優越感に満たされた。

SNSパトロール

Instagram・Facebook・Twitterと全てパトロールするも、現在彼が最も開いているのはほぼInstagramである。

彼は酔って女の子とのツーショットをストーリーズ(24時間で消えるもの)であげるので、あげられたら私はすかさずスクリーンショットをしてアルバムに振り分ける。今見たら2,000枚のスクショと200本のビデオがアルバムに入っていた。

皆さま引かずに付いて来て下さってるだろうか。

SNSパトロールは彼だけでなく、彼の周りの友人やよく行くバーを調べないと抜け漏れが発生してしまう。フォロワーの女の子だってあやしい。フォロワーを上から順番にチェックして、彼の家に出入りしてる女なのか、あの時一緒に飲んでた子は誰なのか…調べる事は沢山あるのだ。

ちなみに自分の本アカウントを使うと足がつくので、もう一つの趣味のゴルフ用のアカウントを使い、足跡がつかないアプリを使い彼の周りの身辺調査をする。

ある時、過去に彼女がいた事が発覚した時に、10年貯めたスクショを見直してみたらちゃっかり彼女が写っている時期があり衝撃を受けた思い出がある。この私が気付かなかったなんて…と。

勿論その元カノも私の調査対象になり、Instagram・Facebook・アメブロで出身大学や職業を割り出す。

SNSは毎日パトロールが忙しいのだ。

家に行ったら鏡裏はチェック

ドライヤー戦争も起きているので、ドライヤーのノズルの向きも入念にチェックする。

大体彼は掃除をしてから招くのでゴミからは形跡は辿れない。

鏡裏の置きコスメ・置きヘアクリップはないか、バスタオルや下着の畳み方が女の子の畳み方ではないか。

干されている洗濯物は女の子が干した物か。

台所の洗った物を乾かすスペースに、グラスやフォークが2つ並んでいないか。

見付ければ見付ける程メンタルはやられるが、冷静に数日前に茶髪のセミロングが来たのね。と推測するスキルが身に付くのだ。

まだまだ、逃げないで。ついて来て。恐くないよ。

LINEスタンプを作り出す

彼の事が好き過ぎて彼と飼ってる犬のスタンプを作った。メインは犬で彼は2割くらいの出演なのだが、中々良い出来だった。

私は冷静に考えて、私の事を好きだと言ってくるやつが私の写真をトリミングして愉快なスタンプを40個も作って来たらちょっとキモいと思う。

けれど彼は喜んで購入し、友人にも宣伝をしてくれた。彼の友人も沢山買ってくれたが単価が安過ぎて中々振り込み額まで届かないのが悩みだ。

月に1回、売り上げレポートなるものが送られて来る事を彼は知らない。

つまり、「何月何日にどのスタンプが何回送受信されたか」みたいな統計が見れるのだ。

スタンプの中には「スキ♡」「会いたい」「抱いて」「デートまだ?」など、私が彼に使う事前提で入れた言葉があるのだが、「デートまだ?」を金曜日に送り、更に続けて「会いたい」と送った哀れな女(彼はそのスタンプは使わない)は、私が暗闇でせこせこと彼の写真をトリミングしながら作ったとは知らずにそのスタンプをポンポンと送信してると思うと「馬鹿ね」と言う感情になる。

もうすぐ終わるよ。恐くないよ。

他にも様々…

きゅんと来たLINEのやり取りはスクショで保管しているし、プレゼントで貰ったバスタオルはボロボロだけど大切に使っているし、1番最初にデートした日のタクシーの領収書はもう真っ白だけど取っといてある。借りたCDの曲をiPodに入れるという昔っぽいやり取りも最初はしていて、返せていないアルバムがある。

小さなものも全て宝物なのだ。

ストーカー気質ばれていた

この前彼と友人のバーテンと飲んでいた時に、最近ハマっているドラマの話をした。

私は去年の秋、このストーカードラマに沼ハマりした。

(彼)「どんな話?」

(私)「キモいオタク気質の男の子が、好きになった女の子にストーカーしながら殺人する話だよ。」

(彼)「おとちゃんみたいだね笑」

(バーテン)「確かに笑」

(私)「えっ??」

ストーカー気質がバレていた。

笑いながらネタにして来ると言う事は、ある程度受け入れられているのだろうか。

恋は盲目と言うから気を付けねばならない。


南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏。有難い、有難い。


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