菜の花の仲間
今日はお蕎麦屋さんのバイトだった。
今日はいつも仕込みが時間がかかって怒られがちなМさんが自分の担当分が早く終わってちょっとうれしそうだった。多分私しか気づいてない。出来ても褒められないけど、出来ないと怒られるのよな。
蕎麦屋さんでは廃棄の天ぷら食材は、まかないにして食べてもいいことになっている。今日は社長が持ってきた子持ち高菜という珍しいやつとれんこんがあったので、みんなが休憩を回すタイミングが来る前くらいからオーダーの合間を見計らって揚げる。
野菜の天ぷらは具の水分が残っていたほうがサクジュワ食感だし風味が残って美味しいのだが、通常通りに揚げると時間が経ってから野菜に残っている水分が出てきて衣がフニャフニャになってしまう。まかない用の天ぷらは皆が皆すぐに食べられるわけではないので、少し長めに揚げるか二度揚げして水分を飛ばす。
子持ち高菜を揚げながらこれって菜の花の仲間ですかね?って聞くと、葉野菜は菜の花咲くやつたくさんあるでしょw広すぎww、とあたりまえのようにツッコまれたので、もしも一次産業漫才があるとしたらこんな感じかなのかなと思った。
休憩の順番はなんとなく決まっていて、先に入りたい人が早めに入って後がいい人は後の方になる。店長が◯◯さん休憩入りましょうか、って言って回す。店長はあんまり人の気持がわからないとパートさんたちに陰で言われてるけど、雑談とかしてるときに知りえたこういう従業員の好みをちゃんと覚えていてマメだなぁと思う。
私は、いつだか最後がいいと言ってしまったのと天ぷら担当はアイドルタイムに休憩に入ったほうが都合がいいということもあり、いつも一番最後に休憩に入ることになってる。
結構しっかり目に揚げたはずだけど、初めて食べる子持ち高菜の天ぷらはやっぱり時間が経ってちょっとびちゃびちゃになっちゃっていた。かぶと大根とブロッコリーと白菜の混ざった味がした。
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