読書感想文 空白□小説
ネタバレありの読書感想文?です。
タイトル 空白□小説
作者 氏田雄介 小狐裕介 水谷健吾
出版社 ワニブックス
「吾輩は猫である」で始まって「名前はまだない」
で終わるショートショートが7話。
「蓋をして三分」で始まって「お召し上がりください」
で終わるショートショートが7話
「地球は青かった」で始まって「人類にとっては大きな一歩である」
で終わるショートショートが7話
「犯人はこの中にいる」で始まって「私がやりました」
で終わるショートショートが7話
「間もなく列車がまいります」で始まって「白線の内側までお下がりください」で終わるショートショートが7話
「昔々あるところにおじいさんとおばあさんがいました」で始まって「いつまでも幸せに暮らしました」で終わるショートショートが7話
「七時になりました」で始まって「今日も元気にいってらっしゃい」
で終わるショートショートが7話
全部で49話のショートショートが掲載されています。
書き出しと結びの文が決められていて、その空白部分にどんな物語が入るのか?
なかなか、面白いですよね。
なんか、小説教室の課題として出されそうなテーマです。
自分ならどんな物語を書くだろうと想像しながら読むのも面白いですよね。
小説教室などでは、アイデアがわかないというような悩みや質問がされていることが多いですが、こういうのを見ているとアイデアなんてどこにでもあるのかもしれないって思いますよね。
ただ、浮かんだアイデアが面白いかどうか? それは、また別問題ってことだなって感じます。
どれが、どの作者の作品なのかわからないけれど、私が面白いと思ったのは、
〇自由
〇遠出
〇猫と小判に関する実験
〇蠱血(こけつ)
〇白い宇宙
〇自首
〇2031年大学入学共通テスト対策授業
〇睡眠労働
でした。
この辺は、好みが人によって違うでしょうし、 感じ方も色々。
すぐに読めちゃう、軽ーい本です。