舞台感想 マチュー・ガニオ スペシャル・ガラ ニューイヤーコンサート
あけましておめでとうございます。
2025年初投稿は、舞台感想! 初観劇は、バレエでございます。
昔は熊川哲也さんとか、シルヴィ・ギエムさんとか、パリオペラ座バレエとかを観に行っていたのですが、最近はあまり見ていません。
このところ、年に一度くらいかな?
昨年は、
舞台感想 NDT1 ネザーランド・ダンス・シアター プレミアム・ジャパン・ツアー2024|おとぼけ男爵
一昨年は、
舞台感想 スターダンサーズ・バレエ団公演 バレエ・ドラゴンクエスト|おとぼけ男爵
なので、バレエダンサーの方をあまり存じ上げません。
でも、マチュー・ガニオさんや上野水香さんのお名前くらいは存じ上げています。
でも、きっとそれだけでは足を運ばなかった今回のコンサート。
やはり、観てみたい!と思ったのは、柚香光さんが出演されるから!
「柚香光とマチュー・ガニオのデュエットは、ジョルジオ・マンチーニによる振り付けで、クラシックバレエとショーダンスを掛け合わせた新作」
なんて聞いたら、ちょっと見てみたいですよねえ~
ダンスには定評のあったれいちゃんですけれど、世界的なバレエダンサーと共演だなんて!
演目と出演者はこちら
第一部
オープニング
演出 大石裕香
眠れる森の美女 第三幕より グラン・パ・ド・ドゥ
出演 上野水香 ジャコポ・ティッシ
振付 マリウス・プティパ 音楽 チャイコフスキー
ロミオとジュリエットより パ・ド・ドゥ
出演 シルヴィア・サン=マルタン パブロ・レガサ
振付 ケネス・マクミラン 音楽 プロコフィエフ
ジュエルズより ダイヤモンド
出演 アマンディーヌ・アルビッソン ジャコポ・ティッシ
振付 ジョージ・バランシン 音楽 チャイコフスキー
ランデブー
出演 上野水香 マチュー・ガニオ
振付 ローラン・プティ 音楽 マーラー
白鳥の湖 第二幕より ヴァリエーションとアダージョ
出演 シルヴィア・サン=マルタン パブロ・レガサ
振付 マリウス・プティパ 音楽 チャイコフスキー
ル・パルク
出演 アマンディーヌ・アリビッソン マチュー・ガニオ
振付 アンジュラン・プレルジョカージュ 音楽 モーツアルト
第二部
柚香光 新作ソロ「新しき夜明け~大河を越えて~」
出演 柚香光
演出 清水のり子 振付 大野幸人 川本アレクサンダー 音楽 Dua Lipa他
瀕死の白鳥
出演 シルヴィア・サン=マルタン
振付 ミハイル・フォーキン 音楽 サン=サーンス
ルネサンスより 抜粋ソロ
出演 パブロ・レガサ
振付 セバスチャン・ベルトー 音楽 メンデルスゾーン
柚香光×マチュー・ガニオ 新作デュエット「A day in the sun」
出演 柚香光 マチュー・ガニオ
演出 振付 ジョルジオ・マンチーニ 音楽 レディ・ガガ&ブルーノ・マーズ 他
第一部は、クラシック、コンテンポラリーのバレエ作品のガラコンサートです。
眠れる森の美女のグラン・パ・ド・ドゥは、全幕物バレエの一番美味しい所だけを見せて頂いている感じで素晴らしいです。
上野水香さんのバランスの技術、初々しさを感じる可憐なオーロラ姫の表情、優雅な動き。なんて、素敵!
「眠れる森の美女」といえば、中高生の頃はまった、有吉京子さんの「SWAN」という漫画を思い出します。あれ、大好きだった。
オーロラ姫役を京極小夜子様と競いあう、聖真澄! しょっちゅう泣いている真澄にイラっとしつつも、手に汗握ってしまう若き日の私。
昭和のスポ根漫画って、本当に面白かったなあ~
久しぶりに本物を目の前で見ると、有吉先生の書かれたバレエダンサーの姿が重なるようで、漫画家の描く線の正確さに改めて驚いてしまいました。
久しぶりに「SWAN」を引っ張り出して再読したくなりました。
漫画の話は置いといて……
ロミオとジュリエットは静かな激しさを感じ、ダイアモンドはまさに煌きに溢れているって感じでした。
でも、第一部で圧巻だったのが、コンテンポラリーのランデブーでした。
あんな優雅なオーロラ姫を演じていた上野水香さんが、この作品では、色っぽくて、残酷な女性で、同じ方とは思えないくらい。
ハイヒールをはいて踊るバレエって初めて見たかも! ローラン・プティって斬新ですねえ~
なんとも迫力のある作品で、とても印象的でした。
時々、心地よい眠りに誘われるところもあったのだけど、ランデブーにやられちゃった第一部でした。
第二部は、れいちゃんの開演アナウンスが! 久しぶりに聞くれいちゃんの声。宝塚みたい! 会場のボルテージが一気に爆上がり!
十二支をお見せしますって、やはりお正月だから????
初日の出と共に、十二支が聖獣として蘇るみたいな振付です。
十二支の一つ一つのポーズがしなやかで美しい。
れいちゃんの筋肉は筋肉そのものに意志があるように動くんだよな~
綺麗~
そして、ピカピカのジャケットを羽織るとカッコイイれいちゃんに変貌して、きゃああ~って感じです。
ムーンリバーでは「ティファニーで朝食を」をイメージする豪華なネックレスを身につけた美女に、そして……
バレエというよりはちょっと宝塚的なソロダンスでした。
久しぶりに観るれいちゃんの美しさにドキドキしました。
瀕死の白鳥は腕の動きが素晴らしくて。人間の体がこんな風に動くんだなあって感動しちゃいました。
ルネサンスの抜粋ソロは、男性ダンサーの力強さやばねを感じる作品で見ごたえがありました。
そして、 いよいよ、れいちゃんとマチュー・ガニオさんのデュエット。
宝塚ファンへのサービスなのか、れいちゃん黒燕尾!
そして、マチューさんと男同士のダンスバトルのような振付が!
えー、こんなの見せてくれるの? 思ってたのと違う~とびっくりしたのですが、振付家のサービスですかね。宝塚について色々教えてもらったのかも? 宝塚ファンはこういうのが好きなんですよ~って
ただ、宝塚をご覧にならないバレエファンの方の目にはどう映ったのだろう? と、ちょっと心配になっちゃいました。
でも、本当のデュエットはこれから。
砂浜で戯れる恋人同士のようなれいちゃんとマチューさん。すごく息ピッタリで、相性が良いように感じました。
そんなに長時間、一緒に稽古できなかったのじゃないかと思うのだけど、長年一緒に踊っているパートナーのように見えました。
れいちゃんがリフトされてる~
軽やかで、体幹がしっかりしていて、安心して見ていられます。
二人の愛を象徴するかのような花びらが舞い落ちて、花びらと戯れる二人。
幻想的で、舞台の上だけ時の流れが緩やかに見える……
そして、二人の気持ちは盛り上がり、最後は……
反射的にオペラを外してしまった私。
なーんにも、見てないもんね。
オペラ外しちゃったから、はっきり見えなかったもん。
でも、本当に息ぴったりのダンスでした。
マチューさんとの信頼関係がビンビン伝わってきて、すごく良いデュエットダンスでした。
宝塚でもそうだけれど、デュエットってダンサーの信頼関係がにじみ出ますものね。いやあ、堪能しました。
れいちゃんのダンスもたっぷりみられて、優雅なクラシックバレエや、ドキリとするコンテンポラリーも観られて、充実のプログラムでした。
いや、お正月から良いものを観たよ~
スタンディングオベーションの会場に舞台上から「何か」が投げ込まれました。前方席の方は、大興奮!
さすがに私の席までは飛んでこないので、奪い合いもなく平和に見ていたのですけれど、「何か」は金平糖でした。
出口で、配っていました。皆の分も用意されていたのね。嬉しい~
終演後、鏡開きがあったのだけど、あまりにも人が多くて、全然見えないから諦めて帰りました。どちらにしろ、お酒が飲めないから振る舞い酒があっても無理だしね~
ランチはヒルトンプラザウェストにある野菜フレンチNRで頂きました。
すごく綺麗で、お味も良くて、お値段も手ごろでとっても良かったです。
ヒルトンプラザもお正月で、門松やダルマなどでおめでたいディスプレイが綺麗でした。
2025年、観劇はじめ!
今年も、観劇ライフを楽しむぞ!
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