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舞台感想 礼真琴 日本武道館コンサート ANTHEMーアンセムー
こっちゃんが、卒業を発表なさった時は、やっぱり……とうとう……そうか……って思いました。
トップに就任した時から卒業を考えると言われる宝塚のトップスター。
音校時代から首席で、周りから期待され、期待に押しつぶされそうになりながらもストイックに技術を極め、努力を重ねてきたこっちゃんが、どれほどの覚悟でトップになったのだろうと推測すると、それは想像を絶する厳しいものだったのではないかと思います。
その上、コロナ禍。
加えて、あってはならない悲しい出来事。
そんな激動の中で、こっちゃんが作り上げてきた星組の作品は、どれもこれも素晴らしいもので、ただただ感心するしかありません。
本当にすごい人だ……
こっちゃんの卒業は残念だけど、宝塚を卒業なさったら新たな世界でまた活躍するのは間違いない!
外部ミュージカル界隈の人々よ、すんごい人が宝塚から放出されるんだからな、ビビるなよ! ふふん! と私が得意になる話でもないけれど、なんだか自慢したくなるこっちゃんのご卒業でもあります。
さて、そのこっちゃんのコンサートが日本武道館と発表された時には、興奮しましたね。
ひゃあ、武道館! 爆風スランプ流に言えば「大きなたまねぎ」をのっけた武道館! あの、日本武道館!!
見たことない、行ったことない、でも絶対行きたい!
親切なヅカ友さんのおかげで、無事チケットを手にした私は、武道館へ行くこととなりました。 やったー!!!
さて、このコンサート公式の発表では、こうです。
星組トップスター礼真琴が日本武道館でお届けするコンサート。様々な国内の著名人気アーティストの大型ライブプロデュースを手掛けるインターグルーヴプロダクションズの大田高彰氏を総合演出に招聘し、日本武道館コンサートならではの、そして礼真琴にしか表現できない圧巻のライブパフォーマンスをお届け致します。更なる高みを目指して邁進する礼真琴の、魂を揺さぶるステージ、魂を揺さぶる“ANTHEM”-応援歌-を、ご堪能ください。
なんか、凄そう!
総合演出が外部だなんて、期待しかない!
大田高彰さんって、どんな方? って調べてみたらこちらの記事を見つけました。
大規模コンサートの仕掛人が語る | コンサートにおけるクリエイティブ制作の重要性|株式会社FIREBUG
これは……宝塚に新しい風が吹く
竹田先生も、この前大劇場でショーデビューなさった若手だから、大田さんから凄い刺激を受けるんじゃないかな。
そうすれば、竹田先生の作る世界にも変化が生じるだろうし、今後の宝塚にも期待できる。素晴らしい招聘ではないか。もう、期待しかない!
行ってまいりました!
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もう、全部良い! それしか言葉が出ない!
マチネとソワレの間に、ヅカ友さんとお会いする時間があったのですが、「どうだった?」と聞かれて、
「もー、良い! 最高!」
「ダンスも凄いって聞いたけど」
「あのね、ダンスも歌も全部良いの。レーザーも画像も演出も凄いの」
「わー、楽しみ~」
「もうね、めちゃめちゃ楽しいから」
「きゃー」
ソワレ観劇の皆さまと盛り上がったのに、語彙力0で「凄い」「最高」「良い」しか言えたなかった私。
ソワレに向かう道中も
「ありちゃんセンター分けでキラキラしてた。発光してた」
「天飛くんブルーで、ほまれさん二色だった~」
と髪のことしか話していない……
ちょっと気持ちを落ち着けて感想を残しておこうと思います。
ネタバレ有の舞台感想です。(といっても、今日千秋楽だけど……)
武道館に日の丸がかけられているのを見て、なんだか気持ちが引き締まりました。
朝一で、キャトルに入って購入してきた、ライトとタオルを出してスタンバイ! ひゃっほー!
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マチネは隣が若い男性三人で、おお、宝塚も男性ファンが増えてきたなあと嬉しくなりました。
ソワレは前方席だったので興奮で脳がプッシューとなって、結果的にヒューヒュー叫んで記憶が定かではありません。
帰宅後、20日の配信を見ながら、記憶を繋ぎ合わせている感じ……
ざわざわしている会場が暗くなると、歓声と拍手が……
ドン! 重低音と共に画像が次々と映し出され、もう胸がドキドキして……
そして、こっちゃん登場!
迫力のレーザー光線、映像。
男役たちがキレッキレで踊る。
もう、何か知らんけど興奮する~
連動型ライトということで、腕につけているライトは演出として色が変わります。
ちなみに、家で付けると白一色。電池を変えて、家では防災グッズになるの予定です。
前半は、J-POPを歌い踊ります。
聞いたことはあるけれど、誰の、なんという曲かは、知らないおばちゃんにとって、画面に歌詞などを出してくれるのはとっても親切です。
このへんは、竹田先生のアイデアかしら? ありがとう!
こっちゃんの凄いところは、J-POPを自分の曲として歌いこなしてしまう所。Adoさんの「私は最強」とか、ドリカムの「何度でも」とかオリジナルの印象が強いのに、こっちゃんがカバーするとこっちゃんの歌になるっていうね、なんか歌いこなしが素晴らしいなあって感じました。
組子たちが、めちゃくちゃ楽しそうに歌い踊る姿も見ていて嬉しい。
そりゃ、日本武道館に立つ経験なんて、そうあるものじゃなし。
皆が張り切っている姿が、なんとも嬉しそうで愛おしい。
皆表情が輝いていて、こっちゃんに連れてきてもらって良かったねって言ってあげたい。
紫りらちゃんと、ひろ香祐さんと三人で歌うシーンもジーンとするし、日替わりMCコーナーは、ただ楽しく笑える。
寒いお笑いシーンを入れずにJ-POPの後MCコーナーを挟んで、怒涛のようにこっちゃんの宝塚の役を振り返る演出は凄く良いと思いました。
私、最近、感情のへんなツボに入ると泣いてしまう人になってしまって、マチネでは、泣いてしまった私。
こっちゃんが演じた様々な役の扮装をした人たちと劇場の光と闇を描いたヴィオレトピアの最後のシーンを再現されたら……
こっちゃんが演じた様々な役が幻のように消えていって、でも、こっちゃんの記憶の中にも、ファンの記憶の中にも、それは残り続けて、それはたまらなく愛おしいもので……
なんて考えていたら、もう、うぐっ……ときて……
でももう、こっちゃんは宝塚から卒業してしまう……二度と観られないのね……なんて考えていたら、泣いてしまう。おばちゃんの涙腺は緩い。
隣の若い男性が、鼻すすってるおばちゃんに気づいていませんように。
そこからの演出も好きだったな。
ありちゃんの体幹の素晴らしいダンスも見られて、こっちゃんの「最後のダンス」が聞けるなんて最高だった。
竹田先生、グッジョブ!
そして、音楽配信されているsouls
耳に残る曲で、良い曲ですね~
でも、白状します。
こっちゃんが「先行配信のsouls聞いてくれた?」って言った時、イェーイって言いながら拍手していた私ですが、まだダウンロードしていませんでした。
「本当???」ってこっちゃんが疑っていたけれど、あなたは正しい。
おばちゃん、嘘つきながら拍手してました。
でも、帰宅してすぐにダウンロードしたの。
最初、ituneで礼真琴を検索したら出てこなくて……でも、こちらからたどり着けました。やれやれ。
souls ~「ANTHEM-アンセム-」スタジオ収録Ver.~ コンサートに先駆け音楽配信決定!!|宝塚歌劇 音楽配信サービス|TAKARAZUKA REVUE MUSIC
ダウンロードしてから、何回も聞いて、この記事もsouls聞きながら書いています。
だから、こっちゃん、許して……
「This is me」はこっちゃんはじめ出演者全員の魂の叫びのような迫力でした。まさに、全身全霊ですべての人を応援している。
そして、こっちゃんが今だから歌えるという「星を継ぐ者」
私はファン歴にブランクがあるので、龍星はスカステの映像でしかみたことがないけれど、長い星組ファンの方ならこれはものすごく感動的な選曲ではないでしょうか?
もし、私がリアルで安蘭さんからこっちゃんまでの星組を見続けていたら、号泣してどうしようもなかっただろうなあって思います。
こっちゃんが継いできた様々な思いを、このコンサートを通して次の人が継いでいくのだろうと思います。
そんな繰り返しが、宝塚歌劇の伝統を次の伝統へとつないでいく。
タカラジェンヌたちのリレーが本当に美しくて、記事書いていたら泣けてきたわ!
魂をゆさぶる応援歌を存分に聴かせて頂いたアンセム。
大田高彰さんの総合演出も、竹田先生の演出も、こっちゃんを支えた各先生方の努力も、出演者の頑張りも、何もかもが素晴らしかったです。
こんなおばちゃんを、日本武道館に行かせてくれてありがとう。
チケットを手配してくれたヅカ友さん、ありがとう。
もう、本当に楽しくて、心を揺さぶられて、最高の気分で帰ってまいりました。
本当に最高だったよ! 色々頑張れそう!
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