『塔』2024年8月号掲載歌
今月号から「作品2」。梶原さい子選としてP.146に6首掲載していただきました✨
今回は、短歌のお友達4人で井の頭自然文化園に行ったときのことを詠みました。
一緒に行った吉村のぞみ(おもち)さんの短歌もP.130に7首掲載されていますのでご覧ください😊
◾️作品2「梶原さい子選」より
等身大パネルのはな子を見上げつつゾウ舎の躑躅ひらきはじめる
金網を器用に走るリスたちは巣箱をやわらかに奪い合う
モルモットという名の生きた物たちがここでは生きたまま生きている
本物の動物の前で少女らはシルバニアファミリーを取り出す
獣らの鳴き声のやむ一瞬に木香薔薇は強く香りぬ
「霊長類ヒト科」われらを映したる鏡に傷と曇りあること