就活のアレコレ〜親友のことば〜
この記事の続き
私が就職したいのはどんな企業だっけ。
そもそも何を基準に選んでたっけ。
働きたいと思って面談を受けた企業
正直言うと、面談をきっかけに働きたいと思えなくなっていた
誰もが知っている商品を扱っていて急成長を遂げている企業
派遣とはいえ、条件は決して悪くはなかった
なのに。
企業側の4人中4人とも、当日リスケについては何も触れなかった。
そもそも、これが普通に起こることなの?
私が気にしすぎるの?
わからなくなっていた。
6月16日(水)面談の翌日
派遣会社の営業マンから連絡がきた。企業側より通勤経路について詳しく教えてほしいとのこと。
利用するJR路線、地下鉄の駅を伝えた後、
『あの、、一つ聞いてもいいですか。企業より採用通知を頂いたらそこで決定ですか?私がもう一度考える時間などはいただけないのでしょうか」
「そうですね、採用通知が出たら決定となりますが、、、何かご心配なことがありますか?もしあればお聞きしてよろしいですか。」
優しく、圧など感じさせない語り口でゆっくりと尋ねてくれた
それからポツポツと、でもきちんと、面接で感じた気持ちを正直に伝えた。
リモートだったので、もしかしたら初めの方に説明があったが私が聞き逃していただけかもしれない。そう思ったので、営業マンに尋ねた。
『いえ、企業様よりそのことについては何もご説明はなく、私も言及がないことについて疑問に思っていました。そして、音さまが思われたことは100%間違いではありません。」
ハッキリとそう言って、共感してくれた。それから、営業マン7割、私3割くらいで一時間超えの電話が続いた。
『ゆっくり考えてくださって結構です。企業側としては採用へ前向きに考えてらっしゃるようですが、よろしければ明日もう一度お気持ちをお聞かせいただけますか?』
そう言われ、電話は終わった。
それから夫と話したりもしたが、こういう時は私の理解者である親友のともちゃんだ。
すぐにともちゃんへ「ともちゃん、もし時間あったら相談聞いて欲しい。電話できないかな?」とLINE。
2分後に『できる。いつでも!』と返信あり。
就活の動きや、当日のリスケや、面接後の気持ちまでを話した。ともちゃんは何も言葉を挟むことなくただただ『うんうん』と聞いてくれていた。
一通り話終えてから、私が行きたい企業であるが故に現状がクリアに見えていないこと、気持ち的には五分五分で判断ができない状態であることを伝えた。
ともちゃんは、
『音は、例えば私が同じ状況で悩んでたらその企業を進める?』と聞いてくれた。
「んー、行きたいのなら応援したいけど、悩むところを想像できちゃうからやめておいた方がいいよって言うかなぁ」と答えた。
『ね、それが答えだよ。自分のことになると分からなくなるけど、音はちゃんといいとこ悪いとこは判断できる人なの。派遣会社はこうしてくれて良かったとかいくつも出てきたじゃん。でも企業のメリットは今んとこ一個も出てきてないよ?見えてないんじゃないよ。ちゃんと見えてる。行きたいという気持ちがあるから曇っているように感じてるだけ。』
そう言われて、つっかえてたものがストンと取れたような気がした。
地元を離れて半年前のようにすぐに会えない距離にいる私に
『今は、嫌なことがあったとしても隣で話を聞いてあげることも、ご飯に行くこともできない。だからせめて、音が働きやすい会社で働いて欲しいと思うよ。」
と言ってくれた。
遠距離中の彼氏か!と言いたいくらいかっこいい言葉をかけてくれたともちゃん。
本当にありがとう、と言った。
それから翌日、営業マンからの連絡には
「ここまでフォローまでしてくださったのにもかかわらず、大変申し訳ないのですが今回の企業様は辞退させていただきたいと思います。」
と伝えた。営業マンは何も責めたりせず
『わかりました。大丈夫ですよ。今回私の責任でもありますし・・・また、働きたいと思える企業様を探して行きますので!!あ、そうでした、早速なんですが、今日入ってきた求人で音様のご希望に合った職種のものがあるんですが、本日中にコーディネーターより連絡差し上げてもよろしいでしょうか?』
と言ってくれた。
もちろんです!ありがとうございます!と答えて、気持ちを切り替えて就活に励むことにした。
この経験から私が就活する上で大事にしたい部分がよりクリアに見えてきた。
今回の辞退の件は、正直、賛否両論あると思う。
仕事は仕事だし、入ってみなきゃ見えないことって沢山ある。いい面も悪い面も。
辞退したことが正解ではなく、そこで不信感はあってもやりたい仕事のために入社して、自分で不安を解消させていくことが必要で一番重要だったりするのかもしれない。
だけど私はいくつかの企業で働いてきた経験も踏まえて、これからは自分の軸を大事にしつつ、長く勤めたいと思う企業に、採用したいと思ってもらえるように私自身も頑張らなくては、と改めて思った。
それから、ともちゃんや就活の相談を聞いてくれたり日頃支えてくれる人たちを、より大切にしていきたいな。
就活を通してこんな風に周りの人の優しさや有り難みを感じられるなんて・・・
就職が決まったら、まずはともちゃんに会いに行って
「一緒に美味しいご飯食べに行こう!」と言おうと思う。