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【音楽】私的洋楽ランキング_近年

デザイン仕事の合間の休憩に書き溜めてみました。今回は「最近のヒットアルバム BEST5」です。

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最近といいましても、中年男性の最近となりますが、その”最近”で、定期的に聴きたくなるのは、ビヨンセBeyoncé)の新譜(『カウボーイ・カーター (COWBOY CARTER)』)
あれは音とポップさが今にぴったりな感じです。でもカントリー的なカバーアルバムだったように思います(ビートルズのカバー「ブラックバード」も最高です)。カバーなのに今にぴったりというビヨンセの審美眼が素晴らしいです(解説合ってますかね。。)

【最近のヒットアルバム BEST5】

5位 ビリー・アイリッシュ(Billie Eilish)
WHEN WE ALL FALL ASLEEP, WHERE DO WE GO?


時代感ですね。なるほどなあ、音楽家の方が『メロディが浮かばない時代』と仰っていた時代の空気感だなあ、と感心しながらノリノリで聴いておりました。砂原良徳さんなんかが「音像を作るのが最近の主流の流れで、ここからどこにいくのだろう」という発言をされていて、本当にそうですね。空間の広さを感じさせるものが受けるのは、聴き方がiPhoneなどのスマホのヘッドフォンやイヤフォンになったからでしょうね。わたしも昔のものは聴かないです。クラッシックなロックやジャズはレコードやCDです。そして、ヘッドフォンだと電子音楽やヒップホップなんかの方をどうしても聴いてしまいます。



4位 サンダーキャット(Thundercat)
「Drunk」

近年で納得するまで「聴いたなあ」と思うようなアルバムのひとつ。サンダーキャットは日本好きでドラゴンボールの格好したりもするのですが、そのキャッチーでポップな容姿とは裏腹に音は『えげつない』ぐらいに細やかで広がりがありバラエティに富んだ音を聴かせてくれます。なんか過去にNHKで中村佳穂さんと共演してたような記憶がございます。




3位 チャンス・ザ・ラッパー(Chance The Rapper)
Coloring Book

「(音の音像の広がり方が)新しい音だなあ」とサンダーキャットと共に聴き続けたのがこのアルバム。所謂マッチョさやギャングスター的な要素は少なく、音が華やかで今の空間の広がりが感じられて、素晴らしいでございます。ラップもメロディのような早口言葉なライムです。聴き心地やキラキラな特別感のバランスがよいです。レーベルなしでグラミー賞というストリーミングの威力を知らしめたヒップホッパーだそうですよ。



2位 トム・ミッシュ(Tom Misch)
「Geography」

さっきから書いています『今の音』を勝手に名付けて申し上げますと「音像時代」の「新しい音が来てるなあ」のわたしの入口のような方でしょうか。お洒落で聴き心地がよいです。星野源さんがどこかでススメられて食べような気が致します。でもお聴きになるなら、最新新譜の方がより洗練されているように思います。



1位 Bruno Major(ブルーノ・メジャー)
「Columbo」

彼がどこから来たのか不明で、いつ聴き出したかも記憶にないです。独立でバタバタし過ぎていた時期だったのかもしれません。もしくは、毎晩聴いているSpotifyの『チル』から来たのかもです。キレイなメロディなのに嫌らしい感じとか作為的な意思(どうや、キレイでっしゃろ?)とかナルシズムが感じられないのが素晴らしいです。まさにそれは才能(ではなかろうか)。ただ、この人が業界のどこら辺に位置付けられているか、はたまたヒットしているのかは不明です。ブルーノと云えば我々グラフィックデザイナーならブルーノ・ムナーリ、音楽はブルーノ・マーズと決まっていたのですが、メジャーが入ってきました。


もう少し書きたいので、書いてみます。

【昔よく聴いたアルバム】

5位 ベン・ハーパー(Ben Harper)
Fight for Your Mind

高校でほぼ一人で聴き続けたのがベン・ハーパーでした。ブルースな感じとギターのヒリヒリした空気感とか、まあレコードなら聴けなくなっているであろうぐらいに聴きました。歌詞は宗教的なものが多かったような記憶です。日本訳を見ながら聴いていたのは、まだ人生に余裕があったのでしょう。サンボマスター山口隆さんが雑誌で取り上げていて、嬉しくなった思い出があります。(彼と大滝詠一さんの対談、誰かご存知ですか?あの対談は人生で一番笑ったと思います。クイックジャパンだったでしょうか)

彼は阪神大震災直ぐ後のライブで、ライブ会場で義援金を募り、ギターケースにそれを入れて、歩いて役所まで届けたそうです。私が自分でも驚く程に偽善的な人間になったのはこういった方々の話を勝手によきように自分で心に留めているからかもしれません。

4位 ムーム(múm)
Finally We Are No One

ずーっと寝る前にこのCDをかけてから寝ていた時期がありました。この頃はアイスランドのアーティストが元気でしたね。シガー・ロスは、ちょっと後ろ向きの闇の空気感が苦手な部分がありました。ヨンシーのソロは乱反射する花火みたいな楽曲が好きでしたね。ムームの流れもあり、細野晴臣さんも高橋幸宏さんとスケッチショウSKETCH SHOW)を組まれたとき、楽曲の電子音楽の色合いがムームとイメージの近いものがありました。



3位 DJシャドウ(DJShadow)
「The Private Press」


雑誌で、向井秀徳(ZAZEN BOYS)さんがお勧めされていたのだと思います。時代的に暗いというか闇みたいなのがあるですけど、ギリギリネガティブになっていないかな、というので聴ける音という感じです。レイブなどの音で内に入るイメージで暗いのがあるんですが、「ネガティブ」の要素が強すぎて聴けないものが殆どです。多分、そういった音を受け入れられるのはまだまだ強くて若い(自ら悪霊祓いができる)のではないのかと思ったりします。あとこの方ブラック的なユーモアも入っています。笑えるとかではないですけど。

2位 マシュー・ハーバート(Matthew Herbert)
「Around the House」

当時ですが、「最先端な音だな」と聴いていました。お洒落で尖っていて、悪く言えば神経質な音かもです(さっき聴いて気づいたのはこの方にはユーモア的な要素は少ないかもしれません)。でも、こんな小洒落たものを聴いて『イキっている』というぐらいの音かもですが、それ込みでもよいです。今はSpotifyとかApple『チル』でも流しておけばオーケイなんですが。昔は家にゲストが来たら、なんのCDを流すかとか思っており、このCDなんかが候補であったかもですが、最終結論は「ラジオが一番」です。

1位 ジム・オルーク(Jim O'Rourke)
「Insignificance」

オルークさんは、何せ音がよい。最上級の音だなあ、と聴いておりました。日本贔屓でとうとう日本に住んでいるオルークさん。元は「ソニック・ユース」でしたっけ。友人・知人の結婚式とかにかけた記憶がございます。BGM考えるのDJの真似事みたいで楽しかったです(でも、あれって結構時間かかりますよね)。新郎新婦の登場曲は「恋する惑星」クランベリーズ(The Cranberries)「Dreams」が非常に合います(誰に言っているのかよくわかりませんが)。



他に入れたかったのはウィルコ(Wilco)ヨ・ラ・テンゴ(Yo La Tengo)ですかね。それと一時期、空間音楽として話題沸騰だったサム・ゲンデル(SAM GENDEL)。。



お付き合いありがとうございます。

皆様は最近どんな音楽をお聴きになられていますか?

よいミュージックライフをお過ごしください。

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