彼にとって特別すぎた人
彼は気づけなかった。別れてから1年以上経って遅すぎる。
何故、今頃気づくことになったのか。
彼女は一途な女性だった。
彼は器が小さい男でそれを受け止めてくれる器の大きさが
彼女にはあった。
彼が彼女を責め立てることがあっても、彼女は彼を好きでいてくれた。このまま結婚できるくらい、彼を好きでいてくれた。
2回も泣かせたこともあるけど、それでも好きでいてくれた。
ケンカをすれば仲直りが待ってる。
ケンカをすれば抱き合える。
ケンカをすれば仲が深まる。
彼女は公にしないタイプの女性だ。
だがインスタグラムに彼からのプレゼントや彼の姿があった。
彼のストーリー集もあった。
彼女がインスタ投稿すると、彼からのいいねが押されていた。
スマホやインスタグラム、Twitterのパスワードをお互いに共有していたからだ。
彼女がご飯に行きたくて、当時バイトしていない彼とご飯に行くとき、彼女がお金を出してくれていた。
彼は驚いていた。
なんでこんなにもしてくれてるのだろうと。
彼は好きだからこその行動だと思っていた。
その通りではあるが、今、考え直してみると、彼の予想よりはるか上の好きという気持ちだった。
それに気づけなかった彼は、死にたいくらいの後悔をしている。
彼は彼女に甘えすぎていた。
これが当たり前だと。
彼には考える力がなさすぎた。
甘えからの束縛が、彼女を苦しめてしまった。
彼女は良いところばかりではない。
もちろん人だから悪いところも。
それを見てきた彼でもある。
こんなことを言ってはいけないが、悪いところはだらしないところだ。彼はご飯代を払ってもらっていたのに(全額ではない)人のだらしなさに厳しい。
そのだらしなさというのが、部屋が汚い(ゴミ屋敷とかではない)とかそっち系のだらしなさだ。
彼はそれが我慢できなかった。
他にも、なんで甘えてくれないんだ、いつもやってくれていることをやってくれなかったことなど、小さなことで不満をつのらせていた。
そんなこともあり、彼は彼女に呆れるようになった。
そろそろ我慢の限界になり、新しい恋と次のステップのために別れようと決意した。
しかし、彼が告白し彼が別れを告げることは筋が通ってないと判断した彼は、冷たく素っ気ない態度で彼女の方から別れを告げるように仕向けた。
今となっては間違いに間違いを重ねただけのことだった。
彼は相手がどう思うかを全く考えていなかった。
こんな終わり方をして、復縁でもすると考えたら、悪い終わり方で彼のだめなとこを思い出すだけだ。
だから、復縁なんて絶対考えちゃいけない。
いけないと分かってはいるが、こんな彼のそばにいてくれた思い出が蘇ってくる。
なんで別れようと考えたんだろうか。
彼は頭がおかしいとしか言えない。
何が新しい恋だ。
何が次のステップだ。
残ったのは空っぽの心と未練だけじゃないか。
彼は次の恋が見つかるまで、どれくらい時間がかかるかわからない。
結婚できないかもしれない。
でも、彼は、彼女を尊敬し、感謝している。
彼女と付き合って、腹立つこと、悲しかったこと、嬉しかったこと、愛し合ったこと、全ての思い出に感謝している。
彼は別れて1年以上経過した今でも、この気持ちは一生忘れない。
最後に
彼は今現在でも、苦しい思いをしてるのかも。
自分を責めて、考えて、また責めて、考えての繰り返しをしているんじゃないかな?
彼にとって必要なことは、彼女を信じ、思いやることかもしれない。
自己中心的(甘えの部分)になりすぎて、彼女を見ていなかった可能性が高い。
この後悔を経験と考えて、次の恋に発展していけばいいんだ。
なるべくポジティブに。
彼には頑張ってほしい。
〜読んでいただきありがとうございました〜
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