海外での生活を強いられている方々に届きますように

外国にいる日本人にも等しく給付金を支給する為の動きがあるようで、それに関して個人的には賛成しています。それぞれご自身の意思で海外に出られた部分が多いかとは推察しますが、いろいろ事情があるでしょうしそもそも日本国民なんですから。

と、書いて同時に頭に浮かぶのが、自らの意思に背かれて、海外にいないといけない日本国民の存在です。そう広くは無い日本海を隔てた隣国の北朝鮮に拉致された方々がいらっしゃいます。
40年を越える恐れがあるかたもいらっしゃるという、今の日本での平均寿命を基準にしてみると人生のおおよそ半分を、自らの意思とは関係ない状態での生活を強いられているのでは無いかと思います。公衆衛生状態も食料にしても生き方の自由度にしても日本の基準から考えると、比較にはならない程の厳しい暮らしを強いられていることでしょう。

もしも、その中で条件が揃って、ネット環境に繋げられる方々がおられ、これまた運良く、一瞬でも本稿が目に入ることがあれば、抑えきれないくらいに伝えたいことがたくさんあります。

本当に申し訳ございません。どうしてもお迎えに行けない状況を僕らが変えることが出来ずに、早、数十年という、みなさんにとって取り返しのつかない程の長い何月を経過させてしまいました。到底この長い年月、我慢を強いられているみなさんにこの気持ち許容頂けるものとも想像が出来ません。書いていても苦しい気持ちになります。解決なんて言葉は存在しません。掛け替えの無いものが奪われた事を、何を持って補うことが出来るのか、そんなものは存在するはずがありません。

もう一つお伝えしたい事、それは、皆さんにお帰り頂き、健やかな生活を過ごして頂きたいと考えている人が日本にはいます。ご家族の方も必死で皆さんの帰国を訴え続けている方もいます。僕ら、日本で生活させて貰っている人間でさえ見えにくくなる事もありますが、国の中心の人間にも皆さんの事を思い続けている人がいます。

皆さんの事を思い続けている人がいる事を知って貰えるだけでも意味があると考えましたので本稿を記しました。皆さまの健康と幸せを願わない日はありません。