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小さくないものを背負って、総動脈幹遺残症の記録

昨年8/23にこの世に生を受けた我が家の三女。彼女は先天性の心疾患、総動脈幹遺残症を患っています。この病、簡単に言えば心臓に繋がる血管に異常があります。現在は、その血管の異常の根治を目指した「ラステリ手術」を受ける為に、体を大きくしているところです。
そんな彼女と家族の物語を淡々と綴ります。

一つ前の記事で記した通り、風邪症状による嘔吐が続いたのでひとまず三女はお世話になっている母子医療センターさんに入院となりました。

家族で一緒にいられない寂しさやら、症状が軽くなることへの願いやら、人の顔を認識し始めた三女を一人病院に置いておかなきゃいけない申し訳なさやら、これもありのままに言えば夜中の育児から一瞬解放されることの気の楽さやら、一つの出来事に対して、同時に渦巻くものがあります。

まずは自分をしっかりと保つことだと、三女の病と向き合う中で考えが生まれたので、今日も、二人の姉を保育園に送ってから5キロのランニングを行いました。

走っている間は、病気がどうだとか、入院がどうだとか、仕事がどうだとか、お金がどうだとか、頭の中にあること達から一旦は解放されます。

考えるのは自分の足を前に進める為に、決めたフォームを維持し続けることです。背筋を伸ばし、前方向に推進力を出す為に若干、前傾姿勢にします。地面を蹴って進むのではなく、下に向かう重力を前方向への推進力に変換するのです。

このフォームのことだけを考えて、短くて約40分、長くて約50分を駆け抜けます。早く走りたいとかではなく、長く走るためのフォームだけでいいのです。

考えてみると人生は面白いもので四十年間、長距離を走ることとは無縁だった人間が、急に習慣として走るようになるのです。きっとあなたの中にも、ご自身でもまだ見ぬ才能が眠っているのではないかと、ドキドキします。

娘の病のことから話が逸れたようですが、この現実とどう向き合っているのかを残すことも意味があると考えました。

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