Ren Yengchiとは何者?プロフまとめ。音楽性や国籍、結婚の噂なども紹介
Ren Yengchi(レン・イェンチー)というミュージシャンをご存知でしょうか?
公の場でライブ活動はせず、インターネット上で楽曲を発表しているだけなのですが、あまり情報がないので素性がわからないんですよね。
今回は、そんなRen Yengchiについて紹介していきます。
経歴
Ren Yengchiは2020年頃からSoundcCoud(サウンドクラウド)という、音楽版のYouTubeみたいなサイトで楽曲を発表しています。
2022年からは自身のレーベル「OtherMusik」を立ち上げ、Bandcamp(バンドキャンプ)という、プロでもアマチュアでも自分の楽曲を販売できるサイトからアルバムを販売しています。
ただし「芸術の価値は人それぞれ。音楽に値段はつけられない」という思想から、作品はname your priceつまり買い手が値段を決める「投げ銭」方式で販売しています。
また、「懈怠」という楽曲1曲だけamazon musicやapple musicほか各種音楽配信サービスから配信しているのですが、本人によると中国の配信サイトからしか聴かれていないそうです。
2020年以前の経歴は不明なのですが、本人によると20代の前半に尺八の即興演奏家として活動していたが、当時は演奏できる場がなくインターネット上で作品を発表することも一般的でなく、まあ要するに覚悟も根性もなかったので挫折して普通のサラリーマンになった、とのことです。
それから30代までは楽器に触らず、音楽からも遠ざかっていましたが、2019年に日本の某所(現在の住所)に移住して知り合った人の勧めで音楽活動を再開したとのことです。
影響を受けたアーティスト
本人は影響を受けたアーティストとして阿部薫、高柳昌行、作曲家のフィリップ・グラスとアルヴォ・ペルトの名前を挙げています。
特に阿部薫の影響は絶大で、「19才の時に阿部薫の演奏を聴いて人生が変わるほど衝撃を受けた。それまで自分もアルトサックスを吹いていたが、これは敵わないと思って辞めた。それで阿部薫がやらなかった表現で、阿部薫に匹敵する音楽表現はないかと考えて尺八を手にした」とのことです。
(ただし現在はギター主体で音楽を制作しています)
もっとも、上記の影響源を踏まえてRen Yengchiの楽曲を聴いた人は、「どうしてこうなるねん!」って思うでしょうね。
音楽性
Ren Yengchiの楽曲を聴いた人は、大半が「なんだこれは」となると思います。
これは彼の音楽の根底にあるのがフリーインプロヴィゼーションとノイズミュージックだからです。
えーと、noteを読んでいる人の中には音楽に興味がない人も多いでしょうから、詳しく書くのは気がひけるのですけど、ニッチな音楽ジャンルなので詳しく書こうと思います。
えー、イギリスにデレク・ベイリーというギタリストがいまして、1960年代からいきなり既成の音楽ジャンルの「ありがちなフレーズ(ベイリーはこれをイディオムと呼ぶ)」を排した演奏を完全に即興でやりだすんですよ。
これがフリーインプロヴィゼーション(ベイリーの定義ではノン・イディオマティック・インプロヴィゼーション)です。
今はYouTubeとかでニッチな音楽ジャンルでも気軽に無料で聴けますから、興味を持った人はぜひ聴いてほしいんですけど、何というか、とくにメロディも楽曲の展開もなくただ楽器みたいな音がピキーンとかゴリゴリとかガチョーンとか鳴ってるだけの変な音楽です。
でも彼は10代の時にこれ聴いて「カッケェー」ってなったんですね。
そしてノイズミュージックですが、20世紀に入り、伝統的なクラシック音楽の様式には飽き足りなくなった作曲家たちが、楽音を拡張するために取り入れたのが電子音、要するにノイズでした。
しかしノイズミュージックはここ日本には誤った?受容をされました。
西洋のノイズミュージックは、クラシック音楽の様式を拡張(むしろ魔改造だろ!)するために発生した、アカデミックなものでしたが、日本ではパンクバンドとかやってる兄ちゃんたちが「なんかデカい音でどっひゃーってやるとウケる」という、安直な理由で流行しました。どっひゃーですよ。
これは「ジャパノイズ」と呼ばれ、日本以上に海外に熱狂的なファンがいます。あと話はそれますが、中国や台湾にも独自のノイズ音楽シーンがあったりするんですよ。
まあ、西洋のガリ勉たちがしかめつらしく作曲したノイズミュージックも、日本のイカレたパンク兄ちゃんたちのジャパノイズも、結果的にはまったく同じに聴こえるのですけど。
今はYouTubeとかでニッチな音楽ジャンルでも気軽に無料で聴けますから、興味を持った人はぜひ聴いてほしいんですけど、何というか、とくにメロディも楽曲の展開もなくただ機械の発振音みたいな音がキュイーンとかジリジリとかガチョーンとか鳴ってるだけの変な音楽です。
でも彼は10代の時にこれ聴いて「カッケェー」てなったんですね。
だから、Ren Yengchiの楽曲を聴いた人が、何というか、とくにメロディも楽曲の展開もなくただ楽器らしき音がショボーンとかコリコリとかガチョーンとか鳴ってるだけの変な音楽だと感じても当然なんですよ。
ただし近年の彼の音楽性はアンビエントミュージックに近いものに作風が変化しています。
本人は「ノイズミュージックが出自にあるとはいえ、これからは静謐な音楽を作りたい。たとえ凶暴なノイズにまみれていても、どこか静けさが漂う音楽を」と語っています。
その他
本人の意向により年齢や国籍などは非公開となっています。
ただし本人のnote投稿により1983年生まれであること、現在は勤めていた会社を辞めて音楽の売上しか収入がないことが判明しています。
ちなみに今回の記事を書くにあたり、本人に取材したところ、先月の音楽収入は3円だったことを教えてもらいました。
オワタwww
40代で無職って、普通に考えて人生詰んだと思うのですが、どうなんでしょう。
結婚しているかどうかも非公開ですが、たぶん無理だよ。
まとめ
いかがだったでしょうか。
まだまだ謎の多いミュージシャンですが、結論としては残念な人でしたね。
これからも、せいぜいがんばって頂きたいと思います。
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