VR×全市町村制覇挑戦中の二人、おてつたびに出会う。【おてつびとインタビュー vol.22(前編)】
おてつたびは初めて参加される皆様に、おてつたびの理念等をわかりやすく伝えるために、スタッフによる「事前連絡」(オンライン通話)を行っています。
その際に、「全国旅をしながら、旅ができない人に向けてVR映像をお届け中」というプロフィールを聞いて「絶対詳しくお話伺いたい!」と思っていたのが今回のおてつびと、Takaさんとharuさんです。
お二人がされたのは、桃の収穫のお手伝い。
おてつたび中はTwitterでほぼ毎日投稿してくださり、私も楽しく拝見していました^^
お二人へのインタビューは前編・後編に分けてご紹介!(後編はこちら)
今回は前編のお二人のお話とおてつたびとの出会い編です👀
●基本情報●
おてつたび先:フルーツパーク黒内果樹園
行き先:岐阜県・飛騨市
期間:2021/7/31(土) - 2021/8/11(水)
2021/8/11(水) - 2021/8/23(月)
お手伝い内容:桃の収穫・出荷のお手伝い
詳細:https://otetsutabi.com/plans/427
VR動画で旅行を届ける二人
●Takaさん
日本の全市町村を周り、様々な理由で旅行が出来ない人にVRで旅行を届ける活動をしているTakaとharuと申します!
- そもそもなぜVR動画を撮りながら旅をされているのですか?
●Takaさん
旅行好きだった姉の8年前の死がきっかけです。
病気を発症して4年8か月くらい闘病していたのですが、最後の半年間は病院からまったく出られず、飲食もできなくなってしまってそのまま亡くなったんです。僕は姉のその状況に対して、励ますくらいのことしか出来なくて、そのことがずっと引っかかっていました。
とはいえ、姉が亡くなってからしばらくは自分が必死に働かざるを得ない状況で、何かを考える余裕もありませんでした。
3年ほど経ち、環境も落ち着いたときに「何か自分で挑戦をしたい」という想いが出てきてしまって…。そんな時に出会ったのがVR技術でした。初めて使用したのはプレイステーションだったのですが、その没入感に衝撃を受けました。
そして、事情があって旅行が出来ない人のために、各地の様子を体験できるVRツアーにして届けられるような旅をしようと考えました。
●haruさん
私もちょうどその時期に、日本中を車で旅しながら観光や食を楽しそうに発信をしているご夫婦のYouTubeを見て、「こういうのをやってみたい」と思い、彼のアイデアに賛同しました。
- 活動を始める以前、それぞれTakaさんは会社員、haruさんは保育士をされていたとか。お仕事を辞める決断は大きかったのでは?
●Takaさん
不安がなかったといえば嘘になるけど、有難いことに会社でもある程度評価を頂いていて、「困ったらいつでも戻ってくればいいよ」と言われていました。
●haruさん
私も、保育士は資格があるので、もし何かあっても頑張れば戻れる、と思って決断しました。ただ、自分が決めたことなので“全市町村制覇でVRツアー”は最後までやり切りたいなと思っています。
▼お二人が活動を始めるにあたり実施したクラウドファンディングがこちら
▼お二人のYouTubeチャンネルはこちら
おてつたびとの出会い
- お二人の挑戦の経緯がとっても素敵ですね。そんな中でおてつたびに参加されたのにはどんな理由があったのでしょうか?
●haruさん
私はライター、Takaは動画制作の仕事をしながら全国市町村制覇を目指して旅をしています。ただ、今はまだ安定した収入がないため、旅先で稼ぐ方法がないかと考えて「旅 仕事」で検索して「おてつたび」を見つけました。
- 黒内果樹園さんを選んだ理由は?
●haruさん
決め手は3つですね。
まず子供がリンゴを持っている写真が募集画面で使われていて、惹かれました。私が保育士をしていたのもあって子供に目がいったんですよね。
それで「リンゴ農家さんかな?」と思ってみてみたら“桃食べ放題”という文言があって。桃が大好きなのでそれも更に魅力を感じました。
そして東海地方限定の募集だということもあって、コロナウイルスの心配を少しでも減らして行けるのが良かったです。
▲黒内果樹園さんの募集ページの様子
- 申し込むにあたってどんな不安がありましたか?
●haruさん
1つは「外での作業があるので結構暑い」と書いてあり、どれくらいの暑さか分からなかったことです。(実際に行ってみると、普段住んでいる場所の方が3~4度高いので、そんなに暑く感じませんでした。)
●Takaさん
2つ目は、人間関係です。
長期間(11日間)の募集でおてつたび先の方との人間関係は構築できるのか。また、募集が3人に対して僕ら2人が参加するとあとの1人が気を遣ってしまわないかと心配していました。(いざ行ってみると2人だけだったので大丈夫でした。)
3つ目は作業内容の面で、桃の摘果・収穫という繊細な作業が素人にできるのか。桃はデリケートだし、農業は自然と関わるものなので素人ができるのかが最初は不安でしたね。(そこまでは求められなかったのでこちらも大丈夫でした。)
慌ただしく始まった初日。そして普段より健康的な生活。
- いずれも行ってみたら不安は解消された、とのことで良かったです。ちなみに、初日の印象は覚えていますか?
●haruさん
熟れた桃が沢山ある時期だったので忙しく、他のことを考える余裕はありませんでした。
収穫を行う畑グループと桃を選別する選果場グループの2つに分かれていて、私たちは畑グループ。(収穫する際に使う)バケツの交換や、収穫した桃をコンテナに入れる仕事でした。
桃の収穫スピードが速いと、桃の入ったバケツを交換してコンテナまで運ぶペースも必然的に速くしなければ追いつかなくて、「間に合わない!」と思って走っちゃうんです。それで、農家の方に「走んなくていいよ、ゆっくりで」と5回くらい言われましたね。
その作業の合間に、桃の熟れ具合の色、硬さ、味について優しく教えて頂いて、「すごく良い人たちだなあ」と人の暖かさに感動しました。
●Takaさん
おてつたび先の人たちも、暑い中での作業というのもあって僕たちの体調を気遣って「ちょっと休憩!」と5分くらい日陰で休む時間をとってくださりました。そうして(向こうから)話しかけてくれて、すごく居心地が良かったですね。
●haruさん
それから、用意して頂いた宿泊場所が古民家だったんです。
初日の仕事を終えて疲れて帰ってきたんですけど、すごく立派なところだからテンションもあがって、「すごい良いところだね、来てよかったね!職場環境も良くて、良いのかなこんなに幸せで!」みたいなことを言った覚えがあります。笑
- 夜ごはんはどうされていましたか?
●Takaさん
自炊をしていることを伝えたら、色んなものを頂きましたね。
三日間だけ自炊ができない場所に移動したんですが、自炊できるところに戻る日、また沢山野菜を渡されて。野菜には全然困らなかったです。
●haruさん
普段静岡にいる時よりも野菜を食べて、一日動いて、っていうとっても健康的な生活でした。
- 初日から忙しさを感じたとのことですが、行く前とのギャップはありませんでしたか?
●Takaさん
あくまでお手伝いというのは、誰でもできるようなことをやる人で、取り仕切る人が効率よく動くためのサポートをする人だと思っています。
なので、今回でいうと桃の収穫ができる人のことを助けるお手伝いだと思っていたし、仕事量に関してギャップはありませんでした。
むしろ、収穫する人がラクそうにしていると「ちゃんとお手伝いできてる、良かったな」と感じていました。
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- お二人のこれまでの経緯やVRツアーへの想い、そしてお手伝いに対する真摯な姿勢がとても素敵でしたね!
その後どのようなおてつたびライフを過ごされたのか気になりますね♪
続きは後編でご紹介します!!!
【取材:園田稚彩・渡邊真由 執筆:渡邊真由】
⭐おてつたび先情報
◆飛騨市公式ウェブサイト
https://www.city.hida.gifu.jp/
◆飛騨市公式観光サイト
https://www.hida-kankou.jp/
⭐今回のおてつたび先
◆フルーツパーク黒内果樹園
〒509-4275
岐阜県飛騨市古川町黒内446
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