鬱とお寺
今回のよもやまTalkでは、大日山神崎寺の金澤真勝住職に「うつ」をテーマにお話を伺ってきました。
新型コロナウイルス禍でうつ病患者が増えているというニュースをよく目にするようになりました。
コロナ以前から、現代というストレス社会の中でうつ病が増えていっていると言われることもありましたが、どういった人がうつ病になってしまうのでしょうか?
その特徴として住職は、
・優しい人
・真面目な人
・温和な人
という特徴を挙げられていました。
こういった特徴を持った方々は、周りからのプレッシャーをそのまま受け止めてしまったり、自分で自分を攻撃してしまったりするので、うつ病になりやすいと言えるそうです。
住職は現代という時代は、あまりにも応えられないような要求が多すぎると言います。
例えば、ひと昔前であれば、誰かから連絡が来ても居留守が使えました。
しかし、今はどうでしょう。
誰もが自分専用の携帯電話を持っており、メッセージが送りつけられたらその段階で返信をする義務が生まれてしまう。
このようにテクノロジーが隙間を埋めてしまったことで、待ったり逃げたりすることが出来なくなってしまったのです。
このような社会からの要求に真面目に応えようとしすぎると、気付かないうちにパンクしてしまっている。これが一つのうつ病のケースです。
うつ病の対策としては、ならないためのものと、なってしまった後のものの二つがありますが、ここでは前者について言及していきます。
うつ病にならないために必要なことは、一人一人にとっての”駆け込み寺”の存在です。
自分が危なくなってしまった時に、愚痴を晒け出せる場所があることがとても大きいのです。
もし独りの場合でも、自分の愚痴を大きな声で口に出してみることも効果的です。
住職は、自分の心がどうしようもない時は、あえて真逆のことを口に出してみるそうです。
皆さんも、どうしようもなくなってしまう前に、是非実践してみてください!