いい歳になった今も夏は良い。夏の始まりの高揚感も夏の終わりの淋しさも。【詩】
夏の数だけ
熱く湿った風を追い越し
駆ける二人は青空の下
汗で笑顔が煌めいて
キラキラ君は輝いて見せた
入道雲に追いかけられて
逃げる二人はパラソルの下
雨で笑顔も透き通り
どきりと胸が脈打ち震えた
時を忘れて駆ける僕らを
追い越し行くのは晩夏の奏
蝉の音色が変調すれば
秋の遠音が微かに聞こえる
時代が行けば変わる二人の
未来は心躍り狂う太陽のリズム
秋に流され冬に埋もれても
きっと命燃える夏が来る
夏の数だけ君と生きる