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【衝撃】ベトナムの祝日が少なすぎる件!休みたい日本人は絶望?

ベトナムで働いてみると、多くの日本人が衝撃を受ける事実がある。

それは 「祝日がめちゃくちゃ少ない」 ということだ。

「ベトナムは東南アジアだから、日本よりもゆるくて休みが多いんじゃない?」と思っている人もいるだろう。だが、実際はまったく逆。

日本の祝日と比べると、ベトナムの祝日制度はかなり厳しい。

今回は、ベトナムの祝日事情と、日本と比べてどう違うのか? そして、実はベトナムにも「長期休暇文化」がある という話まで深掘りしていく。


1. 祝日が圧倒的に少ない

まず、日本とベトナムの年間祝日数を比較してみる。

<2025年度>
日本:19日
ベトナム:12日

そう、ベトナムは日本と比較して7日間祝日が少ないのだ。これは世界的に見ても少ない部類に入る。

実際に、ベトナムの祝日を見てみよう。(*政府が正式に発表するまでは変わる可能性のある祝日もあるためあくまで参考)

2025年のベトナムの祝日一覧

  • 1月1日(水):元旦

  • 1月27日(月)~1月31日(金):テト(旧正月)

  • 4月7日(月):フン王の命日

  • 4月30日(水)~5月2日(金):戦勝記念日・国際労働者の日

  • 9月1日(月)~9月2日(火):建国記念日/国慶節

1年間で祝日は 12日しかない。しかもそのうち5日間はテト(旧正月)に集中しているので、実際にはバラけた祝日はほとんどない。

つまり、「日本のように3連休が頻繁にある」ということはほぼない。

テトの連休が終わると、日本のゴールデンウィークとほぼ同じタイミングで連休があるが、その後は9月まで祝日がなく、再び1月末まで祝日はない。

製造業で働く方は土曜日も出勤することが多く、ほぼ休みがないと言っても過言ではない。

このため、ほぼ毎月祝日がある日本人にとっては大きなカルチャーショックである。


2. なぜベトナムは祝日が少ないのか?

ベトナムは発展途上国であり、労働力をフル活用して経済成長を続けている。

そのため、「祝日を増やす=経済活動の停滞」と捉えられる傾向がある。まるで、昭和の日本のような働き方である。

実際、政府が祝日を増やすことを議論したこともあるが、企業側の反発で見送られてきた経緯もあるようだ。

ただし、ホーチミン市内の企業では「土日休みの企業」や「土曜日が半日勤務」というケースも増えてきており、以前よりは改善されている印象だ。


3. 実はベトナム人は「勝手に連休を作る」

祝日が少ないとはいえ、ベトナム人は休むのが嫌いなわけではない。

むしろ、「有給を使って連休を作る」のが当たり前になっている。

特に以下の2つのパターンで連休を作ることが多い。

(1) テトの前後に有給を足して超大型連休にする

テト休暇は政府が定めた日数に加えて、企業ごとに休みを調整するため、実質2週間くらい休む人もいる
一部のホワイト企業では 最大3週間の休みを認めているケースもある

(2) 金曜or月曜を有給で埋めて連休を作る

ベトナム人は日本人と違い、有給を積極的に消化する。

例えば、9月2日の独立記念日が木曜だった場合、多くの人が 金曜を有給にして4連休にする。

そのため、祝日が少ないとはいいつつも、実際には休みは多いというのが現実である。


4. 日本人も「工夫次第」で連休を作っている

駐在員や現地で働く日本人も、祝日が少ない環境に適応するために計画的に休みを取る工夫をしている。

例えば、多くの企業では「一時帰国休暇」「リフレッシュ休暇」が設定されており、年に1〜2回の長期休暇を取得することが可能だ。

また、プロジェクトの進捗や業務量を調整しながら有給を活用し、3連休や4連休を作るケースも多い。

特に、ホワイトカラーの仕事では「テト(ベトナムの正月)の後に追加で休みを取る」「ゴールデンウィークに合わせて休暇を確保する」といった工夫がよく見られる。

こうした戦略を取れば、祝日が少ないベトナムでも比較的バランスの取れた働き方が可能になる。


5. 経営視点で考えれば休みが少ない方がいい!?

休みが少ないことは、従業員にとっては辛いかもしれないが、経営者視点で考えれば一概に悪いことではない。なぜなら、労働時間が長くなるほど売上と生産性を維持しやすい からだ。

<ベトナムの経営環境におけるメリット>

営業日数が多い=売上を最大化しやすい
日本では祝日が多いため、年間を通して営業日数が減り、商機を逃す場面も少なくない。一方、ベトナムは祝日が少ない分、年間の営業日数を最大限活かすことができる。

工場や生産現場の稼働率が高い
製造業では、休日が多いと生産ラインを止めざるを得ず、効率が悪くなる。ベトナムのように祝日が少ないと、生産スケジュールを安定して組みやすい。

スタッフの定着率が向上
「休みが少ないのに定着率が上がる?」と思うかもしれないが、実際にホワイトカラーの仕事をしているベトナム人の中には、「給与を上げるために働く時間を増やしたい」と考える人も多い。特に、成果報酬やボーナス制度を設けることで、優秀な人材が企業に長く定着する傾向もある。


6. まとめ:ベトナムは「計画的に休む」文化

ベトナムの祝日は日本と比べると圧倒的に少ない。
だが、ベトナム人は有給を活用しながら、自分たちで連休を作るのが上手い。

祝日はたったの12日(日本より少ない)
一方で有給を上手に使って連休を作る文化がある

もしベトナムで働くなら、「カレンダー通りに休める」と思わずに、自分で休みを計画的に作るスキルを身につけよう。

特に、テト休暇の前後は大混雑するので、早めに休みを決めておくのが賢いやり方だ。

「ベトナムは休みが少ない!」と嘆くのではなく、「休みは自分で作るもの」と考えるのが正解だ。


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