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【ベトナムでの引っ越し完全ガイド】家探しから生活準備まで

ベトナムでの引っ越しは、日本とは全く違うルールや習慣がある。

家賃交渉が当たり前だったり、家具付き物件が主流だったり、契約書がベトナム語オンリーだったり…。

「どこで家を探せばいいの?」「初期費用は?」「契約で気をつけることは?」

そんな疑問をすべて解決するために、今回は ベトナムでの引っ越し完全ガイドをお届けする。

これさえ読めば、スムーズに新生活をスタートできるはずだ。



1. ベトナムでの家探しの基本

1. どこで物件を探す?

ベトナムでの家探しの主な方法は以下の3つ。

(1) 日系の不動産エージェントに依頼

日本人がベトナムで家探しをする際は、日系の不動産会社を利用するのが一般的だろう。実はローカルを利用しようが日系を利用しようが料金は変わらないことが多い。

ホーチミンのおすすめ不動産会社:

①N-ASSET VIETNAM(エヌアセット)
日本人向けの物件を多数扱い、手厚いサポートが魅力。

②STARTS INTERNATIONAL VIETNAM(スターツ)
日本と同じクオリティのサービスを提供し、法人契約にも対応。

③AODAI HOUSING(アオザイハウジング)
豊富な物件情報があり、日本語・英語対応可能。

(2) Facebookグループを活用

Facebookのコミュニティで物件情報が頻繁にやり取りされている。日系の不動産エージェントからでは中々入手できないお得な物件情報を得ることができる。現地採用の方が利用されることが多い。

おすすめのFacebookグループ:

(3) 直接オーナーに交渉

不動産エージェントを介さず、オーナーと直接交渉することも可能だ。エージェントを介さない分、家賃を低く交渉することもできる。しかし、ベトナム語でのやりとりが必要な場合やトラブルの解決に時間がかかることも多々あるため、ベトナム初心者の方は避けた方がいい。


2. ベトナムの家の種類

ベトナムの住宅にはいくつかの種類がある。自分のライフスタイルに合ったものを選ぶのがポイント。

1. サービスアパート

  • 家具付き、掃除・洗濯サービス付きが多い

  • 綺麗さはピンキリ

  • 駐在員、現地採用の方のどちらも住んでいる

  • 家賃相場:600万ドン(約4万円)~3,000万ドン(約20万円)

2. コンドミニアム(マンション)

  • 近代的な設備、プール・ジム付きの物件が多い

  • 家具付きだが、掃除・洗濯サービス付いてないので別途頼むことが多い

  • 家族帯同者や駐在員向け

  • 家賃相場:2,000万ドン(約13万円)~8,000万ドン(約50万円)

3. 一戸建て

  • 広いスペースが必要な人向け

  • 中心部から少し離れた場所

  • 富裕層、欧米人向け

  • 日本人で住んでることは珍しい

3. エリアごとの特徴

■ホーチミン(HCMC)

  • 1区:買い物・娯楽・レストラン・商業施設が集中している、大手企業の駐在員が多い

  • 2区:欧米人が多くお洒落エリア、中心地(1区)から少しだけ離れている、北や東の工業団地に行きやすいため工場勤務の駐在員が多い

  • 3区:1区に隣接する準商業エリア、1区よりは家賃は安いためコスパ良し、空港からも比較的近い

  • 4区:1区、2区、7区の中間に位置する、治安が悪いエリアであったが最近は良くなっている、

  • 7区:日本人学校があるためファミリー向けエリア、韓国人街がある、南の工業団地に行きやすいため工場勤務の駐在員も多い

  • Binh Thanh区:中心地に近くコンドミニアムも多い、どこにでもアクセスしやすく日本人が多く住んでいるエリア

■ハノイ

  • Ba Dinh区:ハノイの中心であり多くの日本人が住む地区、日系レストランが最も多い

  • Tay Ho区:ハノイ中心部の西側のタイ湖に位置する、欧米人が多くお洒落なエリア、ファミリー層にも人気

  • Hai Ba Trung区:観光地ホアンキエムの南に位置する、第二の日本人街がある、南の工業団地に行きやすいため工場勤務の駐在員が多い

■ダナン

  • 市街地エリア:川沿いエリアは道路も広く高層コンドミニアム・レストランが多い、

  • ビーチエリア:外国人が多く住むお洒落なエリア、市街地エリアからはタクシーで約15分程

  • ビーチリゾートエリア:マリオットやヒルトン、シェラトンなどの高級ホテルが並ぶエリア

3. 家を決める際のポイント

1. 家賃交渉が当たり前

家賃は「交渉前提」。特に長期契約(1年以上)なら、5~15%ほど安くできる可能性がある。

2. 家具付き物件が基本

冷蔵庫、洗濯機、ベッド、エアコンが完備されていることが多い。家具を揃える必要がないのはメリット。

3. デポジット(保証金)は2ヶ月分が目安

通常、家賃2ヶ月分をデポジット(敷金)として支払う。

4. 光熱費・管理費の確認

  • 電気代:約2,000VND~/kWh

  • 水道代:約3,500VND~/m3

  • 管理費:アパートによる

一人暮らしの水道光熱費の平均額は1カ月あたり10,000円~15,000円

4. 引っ越し準備&必要なもの

1. 生活必需品をそろえる

  • 日用品:Co.op Mart・Winmart・Lotte Mart

  • 電化製品:Nguyen KimやDien May Xanh

2. インターネットの契約

Wi-Fiは月額$10~$30ほど。ViettelやFPTが人気。

5. 海外引越業者の選び方

日本からベトナムへ引っ越す場合、信頼できる海外引越業者を選ぶことが重要。

おすすめの海外引越業者:

  • 日通(Nippon Express)

  • 佐川急便(Sagawa)

  • ヤマト運輸(Yamato)

  • ヤマタネ(Yamatane)

どの業者も料金体系やサービス内容が異なるため、事前に見積もりを取って比較するのがおすすめ。

5. 住み始めてからの注意点

1. 大家とのコミュニケーション

困ったときはすぐに連絡できるよう、連絡先を交換しておく。

2. アリやゴキブリが出やすい

日本に比べて住居の作りがあまいため、殺虫剤などであらゆる対策をしたほうがいい。専門業者に依頼して、ペストコントロール(害虫駆除)をしてもらうのも1つの手。

3. 停電は年に何回かある

都市部では頻繁に起きることではないが、停電がおこることを覚えておいた方が、いざというときに慌てないで行動できる。

まとめ

ベトナムでの引っ越しは、日本と勝手が違う部分も多いが、事前準備をしっかりすれば問題なく新生活をスタートできる。

特に 家賃交渉、デポジットの確認は重要なポイント。

ベトナムで快適な暮らしを手に入れるために、しっかり準備をしていこう!


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