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【徹底解剖】ベトナムの缶ビール図鑑

ベトナムといえばビール大国だ。

猛暑の中、氷を入れたジョッキで飲むビールは現地の風物詩と言ってもいい。だが、缶ビールにも注目すべき地元愛と味わいの違いが詰まっている。

ベトナムは南北に細長い地形を持ち、北部・中部・南部で文化も味覚も大きく異なる。

その違いはビールにも色濃く反映されており、地元ブランドの缶ビールがそれぞれの地域で親しまれている。

今回は、北部・中部・南部のおすすめ缶ビールを掘り下げてみる。



北部:伝統とクラシックが生きるビール文化

1. ハノイビール(Bia Hà Nội)

北部の代表的なビールといえば、真っ先に名前が挙がるのがハノイビール。クラシカルなパッケージデザインと、軽やかで飲みやすいビールが特徴。苦味は控えめで、特に暑い気候に合ったビール。

  • おすすめシーン:地元の屋台でつまみながら、ゆったり飲むのが定番。

  • ポイント:ハノイ市内の小さな商店から大手スーパーまで、どこでも手に入る。


中部:観光地ならではの個性派ビール

2. フエビール(Bia Huda)

中部を代表するフエビールは、フエの古都文化を背負った銘柄。クセが少なく、軽やかで飲みやすい味わいが特徴だ。観光客から地元民まで、幅広い層に愛されている。

  • おすすめシーン:フエ名物のバインベオやコムヘン(シジミご飯)との相性が抜群。

  • ポイント:アルコール度数が低く、昼間からのんびり飲むのに最適。


3. ダナンビール(Larue)

中部最大の都市ダナンで愛される「Larue」は、フランス統治時代に誕生した歴史ある銘柄。柑橘系の爽やかな香りがあり、暑い海辺で飲むのにぴったり。

  • おすすめシーン:ミークアンや揚げ春巻きと一緒に味わいたい。

  • ポイント:観光地で手軽に購入でき、価格もお手頃。


南部:自由で甘みのあるビール文化

4. サイゴンビール(Bia Sài Gòn)

南部の顔ともいえるサイゴンビール。緑のパッケージが特徴で、地元では圧倒的な人気を誇る。ホップの苦味が控えめで、少し甘みを感じる味わいが南国らしい。

  • おすすめシーン:氷を入れてキンキンに冷やして飲むのが現地流。

  • ポイント:観光客向けの「サイゴン・スペシャル」は、より華やかな風味。


5. 333ビール(Ba Ba Ba)

「333(バーバーバー)」は南部を代表する老舗ビール。麦の香りとしっかりしたコクがあり、食事との相性が抜群。特に焼き鳥や揚げ物と合わせると、その旨味が倍増する。

  • おすすめシーン:ホーチミン市内のローカル居酒屋で。

  • ポイント:パッケージのレトロ感もお土産に人気。


6. クラフトビールの聖地ホーチミン

Heart of Darkness
Pasteur Street Brewing

ホーチミンでは、クラフトビールがブームになっている。「East West Brewing」「Heart of Darkness」「C-Brewmaster」「Pasteur Street Brewing」など、国際的にも評価が高いブランドが次々と登場。フルーティーなものからダークなものまで、選択肢が豊富。


ベトナム缶ビールを楽しむポイント

  1. 氷を入れて飲む文化
     ベトナムでは、缶ビールに氷を入れて飲むのが一般的。南国ならではの暑さを忘れさせてくれる。

  2. 地元料理とのペアリング
     各地のビールは、その地域の名物料理との相性を考えて作られている。地元の味を楽しむなら、ぜひ一緒に堪能してほしい。

  3. 現地の価格感
     缶ビール1本の価格は約10,000〜15,000ドン(約50〜80円)と非常にリーズナブル。旅行中でも気軽に試せるのが魅力だ。


まとめ:北中南、それぞれの味わいを楽しむ

ベトナムの缶ビール文化は、地域ごとの特徴が際立っており、食文化と密接に結びついている。

ハノイのクラシックな味わい、中部の軽やかな飲み口、南部の自由で甘いビール文化。どれもベトナムの魅力を存分に感じられる。

次回のベトナム旅行では、ぜひ缶ビールの飲み比べに挑戦してみてほしい。

地元の味を堪能しながら、ベトナム全土のビール文化に触れる素晴らしい旅が待っているはずだ。

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