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【認知症症例】言葉の魔法

何事も良くも悪くも結果が出るから
次のステップに繋がる

なので私には失敗という考えはありません。
そう考える方も多いとは思います。

認知症の方々との関わりも日々模索を続けながら
信頼関係を構築していき、認知症の改善や進行予防に繋がると考えます。

そこで一つ症例を。
施設入居してきた90代のお祖母様。
移動は車椅子をご自身の手で漕いで移動を行い、
ベッドやトイレに自分で移ることは可能。
鬱傾向があり、悲観的でお食事とトイレ以外はお部屋で寝て過ごすというご様子。

言葉が与える影響力とは?
というテーマで、ご本人に対しポジティブな声掛けを実践したのです。

例えば恐らく学校で習う高齢者を尊重という点では相反するのですが、
私の介護のテーマである【子供/孫になる】という視点で
『とっても可愛いですね』
この一言を毎日1ヶ月間シャワーのようにかけつづけ、
ご本人の精神状態を観察したのです。

その一言にご本人は非常に照れたご様子で
『もう!(照』
なんてチャーミングに顔をしわくちゃにさせて喜ばれ
見事にご本人への言葉のチョイスはHit!

居室から出てくる頻度が増え、
笑顔が増え、
ポジティブな発言が増え、
活動性や精神機能も向上。

ポジティブな言葉の中でもご本人にHitするキーワードを見つけ
それを続ける。
その結果、笑顔のある生活が続くことにより
精神機能の向上に繋がったものと考えております。

生真面目に考える介護だけでは面白くないのです。
その人の人間性を見抜き
ユーモアもある生活を続ける事により
認知機能にも影響をもたらした症例です。

私達だってそうです。
毎日眉間にシワが寄るような毎日は面白くもないし
真面目な話ばかりする人間といてもつまらないはず。
そんな事ないと言う方もいるかもしれません。
しかし、そう思う方の心すら揺さぶることが私はできるのでご安心ください。

なにせ、認知症の方々の前では(認知症の方々の前以外でも)
私は女優やホステスを演じる事が出来るので。笑

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