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起業はツラいよ日記 #8
本日は「消極的起業」についてご紹介したい。
この世の中、お金を稼いでいないと人権が与えられない、そんな雰囲気がある。わたしの周りだけかもしれないけど。
起業というとイケイケの経営者が仕事に向かって爆走しているような印象を受けるけれど、わたしの場合は消極的起業であるので世間にあるような起業のイメージとは程遠い。
消極的起業とは、会社勤め・サラリーマンがどうにも向いていないことから、いわゆる社会人人生を諦めた人が行う起業のことだ(わたしが勝手に定義した)。わたしの場合、棍詰めて働きすぎたことが災いして会社を休職して依頼、もう会社で働くというのはどうにも無理な身体になってしまった。
とはいえ、何歳で死ぬのか分からないが、仮に男性の平均寿命(81歳、令和4年版「簡易生命表」より)まで生き延びれば、あと少なくとも30年は仕事をしなければならない。だって年金を得られる年齢がそれくらいだから。
そう考えたとき、会社員をあと30年もやっている自分が想像できないし、何より心も身体も持ちそうにないと思ったのが大きい。大きすぎる。だから、自分が納得して、細く、長く、仕事をしていける仕事は何かと考えたとき、出版業ということに落ち着いた。
周囲の人からは「出版なんて儲からないから辞めておけ」と散々言われ、わたし自身も「まぁ儲かりはしないだろう」と薄々気づいてはいたので、保険、いや保険というには余りに危険ではあるが、同時期にスパイスティーTeTeという日本茶を現代風に新解釈して国内外に販売する事業も始めた。
またまた周囲の人からは「一気に会社を2つも始めるなんて無理ゲー辞めておけ」と、大変貴重な、参考になるアドバイスを頂戴した。
よーーーく分かったのは、
誰もわたしが何かに挑戦することなんて、これっぽっちも望んでいないということである。
これが一番大事なことで、これまで通り、社会の大多数と同じように、会社員で安定的に給与をもらい、多くを望まず、慎ましやかに暮らしなさい。そういうことなのかもしれない。
でもさ、それが出来ないって言ってんじゃん。
つまりね、周囲の人はわたしのことなんてどうでもいいわけです。変なことしないで欲しいの、きっと。だから、何かを始めようとしたら、本当にマジで嘘偽りなく、茨の道なのです。わたしは自分が変人だと思います。
正直なところ、楽しいこともあるけど、まじでツラいことの方が多いです。多すぎます。日本は決して起業する人に優しい社会なんかではありません。
ま、わたしにとって最大の価値は「自分に納得して生きる」ということなので、その辛さには納得できる。だから、これからも頑張ります。
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