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起業は楽しいこともあるよ日記 #72

ある起業家の先輩から「社長はあまりネガティブなことを言うものではない」とのアドバイスをうけ、確かになと思うところもあり、嬉しいことや良いことがあったときにはポジティブにいこうと考えました。

今日は息子と阿佐ヶ谷にある釣り堀 寿々木園に向かいました。動物や昆虫、魚、恐竜など生き物が大好きな息子をいずれは海釣りに連れていきたいのですが、先ずは近場で釣り堀からと思い阿佐ヶ谷まで車を走らせました。

金魚釣りや鯉釣りなどができるのですが、我々は初心者なのでもちろん金魚釣りに挑戦しました。なかなか難しいもんですよね。常連の方々が軽々と釣り上げているのを横目に、「あれぇ、また餌が無くなってる」と餌だけ無くなった釣り糸を眺める時間が続きました。金魚に餌だけ食べられている可能性もありますが、釣り針に餌を上手くつけないと水中でボロボロと落ちてしまうのかもしれません。

子どもは釣り糸を垂らしてから右へ左へ動かしてしまいがちなので、じっと待つことを教えるのが大変でした…

結果は一匹だけ釣れました。初回のビギナーズラックだと思いますが何も釣れずに帰ることにならず一安心でした。息子も満足してくれて本当に一安心。

心の余裕があったことが嬉しい

今日という一日のなにが嬉しいかというと、土日に息子と釣り堀に行くという心の余裕があったことが嬉しかったのです。

おそらく会社員として働いていたら金曜日の仕事終わりに飲みに行ったりして土曜日、さらにこんな酷暑のなか外に出ようと思わなかったかもしれない。なにより、一週間の疲労でやはりしっかりと子どもと向き合う余裕はなかったかもしれない。

冒頭の起業家の先輩や、会社員をしているその他の皆さまからは「どんなに疲れても家族サービスくらいできるだろ!というか、しろ!」と超ポジティブを求められるかもしれない。資本主義に適応できている人たちというのは、多かれ少なかれ皆マッチョな人たちである。わたしは見かけによらずマッチョな思考の持ち主ではない。

わたしが何より欲しかったのは家族との時間である。金銭的な成功も社会的な名誉も欲しいけれど、それ以上に欲しいのが家族との時間だった。だから、起業して自分で事業をすることで大変なこと、ツラい事、悔しいこと、ネガティブなことが沢山あるけれども、たまにはやはりポジティブなこともある。そういう、日々の幸せを拾い集めて心にかさねていけば、きっともっと遠くまで行けるだろう。

作家 城山三郎の著作で好きな本がある。『静かに健やかに遠くまで』(新潮文庫、2004年)。そのタイトルを引用して閉めたいと思う。

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