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持続可能な恋ですか?のグッときた言葉たち その2

続きをどうぞ。

「頑張って」も優しさ(4話)

普段、無意識に皆さん頑張っているので、力を入れるより抜くほうが難しいです。
笑顔をつくるにも、涙をこらえるにも、怒りを抑えるにも、顔に力が入りますからね。
心を守るために使っている筋肉も緩めて、ただ自分を感じましょう。

心の奥は今、笑っていますか?泣いていますか?怒っていますか?
自分を知るのは難しいです。

自分の本当の気持ちを教えてくれるのは、時に他人の存在だったりします。
あの人を思う時、心が温かくなるのはなぜか。
あの人を思う時、悲しくなるのはなぜか。
自分を感じましたか?

力を抜くために頑張らない。
頑張るという言葉はヨガではあまり使いません。

・・・頑張って、頑張って、頑張って、
それでも言いたいです。
頑張って・・・も優しさだから。

恋人、友達、家族に、笑ったり泣いたり、怒ったり
ありのままの自分を受け入れるのは時に苦しいですが、
頑張って、そんな自分も認めてあげましょう。

そして、頑張り疲れた時にはここで私と一緒にダラーンと脱力のひとときを
過ごしましょう。

現在は、ヨガインストラクターをしている杏花。
以前は、別の仕事をしていた。
突然、仕事が振られても笑顔で請け負い、
失敗し落ち込む後輩を「頑張ろう!手伝うから」と励ます頑張り屋の杏花。
そんな杏花に対し後輩から
「頑張って、沢田さん(杏花)ようになるなら頑張りたくない」と言われてしまう。
(そういう日々に疲れていた時に、ヨガに出会った)
「頑張って」という言葉のもつ「怖さ」を身をもって知っている。

そんな過去の経験を知っているにも関わらず、
晴太に起業に躊躇していると打ち明けた時に、
「頑張れ」と言われてしまい、モヤモヤ。

一方で、母親との関係が悪く、連絡が来ても避け続ける颯に
「頑張って向き合ってみたら」と言いそうになってしまう自分にも気づきモヤモヤ。

そんな杏花が自分なりに色々考えて、
颯が参加したヨガレッスンの中で話した言葉。
そして、
その後、晴太に会った時に言ったのが次の言葉。

晴太さんのおかげで目が覚めました。
頑張れって言葉が悪いわけじゃないんですよね。
誰に、どう言うかが大切で、応援してくれて、私、嬉しかったです。
自分が頑張りたい人なんだって気づけました。ありがとうございます。

「頑張れ」という言葉が悪いわけではない。
「頑張らなくていいよ」って類の優しさだけでなく、
頑張りたい人の背中をそっと押すような、
「頑張れ」も同じくらい価値あるものなんだということを
杏花と同様思い出させてくれる、いい話の流れだった。

やりたいことがある人、それを手に入れる人(4話)

自分のやりたいこと、欲しいものがある人は意外と少ないものです。
それを手に入れようとする人はさらに少ない。
皆さんどうかその思いをかなえてください。

杏花が通っていた起業セミナーの最後に講師が言っていた言葉。
本当にそうだなぁって。

だからこそ、心のそこからから「やりたい」「欲しい」がある時、
それを大事にしたい。

どうせ愚痴を言うおばあちゃんになるなら(5話)

将来、愚痴だらけのおばあちゃんになるのは嫌で。
おばあちゃんになった時にああ開業しておけばよかったって愚痴を言うより、
開業したけどダメだったって愚痴を言うほうがマシだなって
(「おばあちゃんは愚痴をいう前提なんですね」と言われて、)
そりゃあ愚痴言わない人の方が素敵だと思いますよ、私も。
でも、普通に生きてて、愚痴も後悔もしない人なんて、
逆に信用できなくない?
どうせ愚痴を言うことになるんだったら、マシな方って

杏花と鈴(杏花の友人で明里のクリニックで受付をしている)と明里さんが食事をしている時に、
起業を志す杏花が明里に開業をした理由について尋ねた時の明里の台詞。
前半の「愚痴だらけのおばあちゃんになるのは嫌で」という言葉に
ドキリとして、
後半の「普通に生きてて、愚痴も後悔もしない人なんて、逆に信用できなくない?」
にホッとする。
明里さんの潔さと他者の弱さも受け止められる温かさ、
人柄、魅力が伝わってきた。

もう1つ好きなところ(5話)

林太郎さんが明里さんに話した陽子さんとのエピソード。

辞書編纂委員に選ばれず、落ち込み、公園のベンチで泣き出す林太郎さんに対して、
周囲から泣いているのが見えないように、
陽子さんが自分のストールを頭からかけてあげる。
情けない姿を見せて恥ずかしいと言う林太郎さんに

「そういうとこ見られるのが、妻の特権だもんね」

と、笑顔で言う。

陽子さん、本当に理想の妻だな。
陽子さんの素敵なところは、いい妻としてそれを言うのではなく、
林太郎さんのことが本当に大好きだった故に
その言葉が出てくるところだな。

実は、3話で、
林太郎さんが、ベンチで泣き出した明里さんに対して、
周囲から泣いているのが見えないように、
自分のストールを頭からかけてあげていました。
陽子さんからしてもらったのと同じように。

林太郎さんから、陽子さんとの思い出を聞き、
明里さんは、林太郎さんの心の中にいる奥様に、私も助けてもらったと話す。
陽子さんの優しさが、林太郎さんに伝わり、
それを明里さんにも伝えていく。
明里さんもそれを真っ直ぐに受け止める。
そういう「優しさ」「愛情」の連鎖みたいなものが
すごく素敵に描かれていて、
この辺の下り全体にグッときた。

また続き書きます。

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