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50歳+50日 土をいじること

これといった成果があがらなくとも刻々とと五十路の日々は過ぎていきます。朝晩は寒いくらいになってきましたね。

50歳を起点にいろいろ暮らしを改めたいと考えている中で、遅々として進んでいない自分の変化状況に苛立ちや焦りや諦めなどいろんな感情が混ざります。はっきりしているのはまだ何も変わっていない、変えられていないこと。あー、あかんあかん。

そんなこんなですが、今年の春から始めた家庭菜園を始めまして、これが思うにネガティブ気持ちを少し解放してくれます。野菜づくりに興味がわくなんて思ってもみなかったのですが、やってみるとなんか気持ちいいんですよね。

その場所まではクルマでおよそ40分ほどかかるところなので、少し面倒ではあるのですが、喧騒を離れて自然に囲まれた周囲は、スカッと晴れた日はほんと気持ちいいです。青々とした山や、どんどん育っていく稲の成長など、少し遠くの景色に目をやることが適度な身体の緩みをくれるのかもしれないです。勝手な想像ですが。

畑自体は10メートルほどのウネをひとつ。そこにあれこれ植えて育てています。育てると言っても自然農法なので、肥料はおろか、水も基本天候任せにしています。ただ、夏場の雑草との戦いからは逃げられません。しっかり刈ったと思っても翌週にはまたしっかり伸びたものが生えています。自然力恐るべし。

でも、雑草刈ったり、土を耕したり、自然物に触れていると無心になれることに気づきます。無心になってカマを振り、鍬を振り、目の前の雑草、土と対峙する。思うに陶芸でロクロに向かっている時の感覚に似ているなと。昔学生時代に焼き物にハマって、毎日毎日ロクロを回して作陶していた時があるのですが、あの時の無心っぷりとすごく感覚的に似てます。グーっと集中しながら無心となって、あるところまで行くとその集中を解放する。この繰り返し。これが頭というか、心というか、なんだか心地いいんですよね。


前回田舎暮らしへの憧れを書きましたが、その先には自然回帰、土いじり、頭・心の解放。そんな目的があるのかもです。田舎であればもう少し規模を大きくしてやるとか、もう少しそこにかける時間が増やせるとか。そんな期待もありそうです。
なので疲れた現代人におすすめ、土いじり。ぜひお試しあれ。

ではでは。

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