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萬印堂さんの無料相談会に参加してきました!

どうも!広報担当こうきです。
今回は萬印堂さんの無料相談会に行ってきた時のまとめです。

開口一番「記事にしてもいいですか?」「撮影してもいいですか?」という私たちの無茶ぶりを快く許可してくださりありがとうございます!



まずはじめに

我々の作っているボードゲーム

ゲームマーケット2023秋に向けて製作しているボードゲーム「ジャックたちと豆の木レース」は童話「ジャックと豆の木」をテーマにした、豆の木を伸ばして雲の上のお宝をゲットするタイル配置型のゲームです。

「ジャックたちと豆の木レース」をテストプレイ中

なぜ相談会に行くことにしたのか

この時点でオフラインテストプレイからの修正を経て、コンポーネントも概ね確定していました。
ただ、初めてのボードゲーム作成・ゲームマーケットへの出展。
悩むことも多く、せっかくゲームの案は固まっているのに化粧箱やカードの加工・収納…色々と頭を悩ませていたところ、なんと萬印堂さんが無料相談会を開いているとの情報を入手!そりゃ行くしかない!と即予約を取りました。
(予約がすぐ埋まってしまったので、急遽増やした日だったそうです。ありがたや)
直接疑問も投げかけられますし、コンポーネントを実際に触って確認したかったのでとてもいい機会を得ることができました。

そして当日、萬印堂さんへ

秋葉原にある萬印堂さん

萬印堂さんは、日本有数のカードゲーム・ボードゲーム・タロットカード専門の印刷所です。
日本でゲームマーケットが初めて開催された2000年から、ゲームを製作したいという個人・法人の要望に寄り添い続けてくれています。
ゲームマーケットが盛り上がりを見せている近年では、年間500タイトル以上のゲーム製作を請け負っているそうです。

一部萬印堂さんのHPより引用

担当者さま

なんと代表取締役の山口 真司さんにご担当頂きました!

撮影にも快く応じてくださった山口さん

入ってすぐ目の前に萬印堂さんが手掛けたボードゲームの棚があり、そのすぐ裏に相談スペースが設けられていました。
既にPC等がセッティングされていて、到着してすぐスムーズに相談が開始しました。

参加メンバー

もこ
てぃっしゅ
カイゲ(リモートにて参加)

対面もしくはZoomでのオンライン対応のようですが、こちらの要望に応えて頂きハイブリット形式で行って頂きました。
ありがとうございました!

準備・持参していったもの

・事前にメンバー内で出し合った質問をまとめたノート
・既製品のボードゲームをいくつか
(加工が違いそうなものをいくつかと、理想に近いコンポーネントがどの加工かを伺いたかったため)

メモを見ながら相談中

コンポーネントについて相談

化粧箱について

カードのデザインは当初から正方形で意見が一致していたこともあり、化粧箱も合わせて特注になっても正方形にするのが可愛いのではないか、と考えていました。

山口さんに相談したところ
「まずコンポーネントの量からみてスカスカになってしまう」と。
「そのせいでカードが箱の中で動いてしまい傷が付きやすくなり、隙間だらけで見た目もよくない」とのことでした。

比較としてコンポーネントがきれいに収まるような化粧箱もいくつかサンプルを見せて頂き、諦めるに至りました。
結果として、事前の見積でいただいていた仕切りをつけるというアイデアを採用し、正方形からレギュラーサイズに変更しました。

この化粧箱の変更は相談会に行ってなければ、特注しスカスカの箱を見て絶望していたかもしれないので大変参考になりました。

コンポーネントの見本

カードについて

正方形のカードもタイミング良く見せて頂けましたが…めっちゃ可愛かったです。これは絶対正方形カードにするのが正解だと確信しました。

予定しているカードの枚数は決して少なくはないのですが、カードの厚みが足りないせいでスカスカになってしまうのなら全部チップで作るのはどうか?という案も出ていました。
しかし、実際にチップの厚みを見ながら山口さんにも意見を伺うと「チップは厚みが出すぎてシャッフルが難しいだろう」ということでこの案はボツになりました…。

カードや化粧箱のPP加工について

当初、私たちの中では風合いや触り心地的にマットPP加工もいいね、という話が出ていたのですが、
「カードをマットPP加工で作ると、使っているうちに少しずつキズがついて『このカードはこれだな』というようなことにつながるかもしれない」
質感重視の方にはオススメだが、デザイン次第ではキズやスレが目立つので、ゲーム性次第では避けた方がよい」
など色々お話を伺ったうえで、やはりキズが目立つのは気になる!とマットPP加工は不採用となりました。
実際にマットPP加工のカードや化粧箱を見せ頂き、キズの具合を確認できたのがとてもありがたかったです。

光沢PPは丈夫で水もはじくのでお子様が触るものとしてもおすすめ。
ただ、無加工と滑りやすさ・めくりやすさはそこまで変わらないので好みで、とも教えていただきました。

懸念していたカードの透け具合については、
「光の当て方次第ではどの形・加工のカードでも透けてしまう場合がある。ただし、裏面の絵柄のデザインを工夫することで対策は可能
とのことでした。

カードの性質やデザインについて詳しく書いてあり大変参考になる萬印堂さんのコラムを紹介させていただきます。
私たちは無料相談会に参加するにあたり、事前に読んでから行ったので相談もスムーズに行えたと思います。

他にも――

ボードゲームの印刷についてのお話だけでなく、様々なお話を伺うことができました。

再版について

頒布数で迷っている方も多いと思います。現に私たちも悩んでいました。
最初は売り切れそうな数にして、再版すればいいのではないか…と。
ただ、初版と色が変わってしまうのでは?ということがあったので山口さんに聞いたところ、
「やはり再度印刷すると微妙に違ってしまう場合がある。勿論こちらもズレないようにするが、機械がとてもデリケートなので湿気や温度で微妙に変わってしまう
「特に緑はズレやすいCMYKの単色であればズレにくいが、色のかけ合わせが多ければ多いほどズレやすくなる
「基本的に問題になることはないが、どうしても初版と再版で完全に色を一致させたい、といったこだわりをお持ちの方は注意いただきたい
とのことでした。勉強になります…。

CMYK印刷の仕組み

それを考慮して、今後私たちはよっぽどでなければ再版しない、という結論になりました。(なので、是非なくなる前にお早めにお求めください!)

最後に

カードの仕様や化粧箱について相談しに行きましたが、頒布の話や他のサークルさんのお話、ゲームマーケットのお話なども聞けて、初めてのボードゲーム制作・ゲームマーケット出展の私たちにとって大変参考になりました。
丁寧にお答え頂き、寄り添って頂けて嬉しかったですし本当にこの日相談会に行って良かったと思います。

以下、実際に行ってきたメンバーからのコメントです。

もこ
「コンポーネントや化粧箱の選び方がわからず、どうしようかと悩んでいた絶好のタイミングでお伺いできたこと、とてもありがたかったです。 素人丸出しの質問にも関わらず、優しく親切にお答えいただき大変勉強になりました。 やはり実際に手にとってみると、以前よりも完成形のイメージがより具体的にできるようになり、格段に制作が捗りました。 制作以外でもゲームマーケットについても色々と教えていただき、無料相談会へ伺って本当に良かったです!」

てぃっしゅ
「たくさんのコンポーネントと化粧箱の現物に触れながら 山口さんにも親身に相談に乗っていただきました。 参考になる上、楽しくて言うこと無し。 こんな素敵な相談会がなんと無料!ボードゲームを初めて作られる方は是非参加してみてください!」

カイゲ
「現地にもこ氏とてぃっしゅさんが行ってて、今回特別にZoomでその様子を見学させていただいたのですが、その場で打ち合わせに参加しているかのように机の上やコンポーネントを見せてもらい、大変勉強になりました。後日オフテストプレイ会(もこ氏宅)で実物見せてもらってもその印象にほぼズレがなかったので、ハードル高いか〜〜と諦めてかけていた人も、迷っているならぜひ無料相談会お願いしてみたらいいと思います!オンラインであっても、とてもおすすめです。」

萬印堂さんの無料相談会は予約が殺到しているようですが、制作するにあたり何かに悩んでいてプロの話を聞きたい方や、実際にコンポーネントに触って確認したい方、「萬印堂で頼むか悩んでる」方や「萬印堂で頼んだ!」という方も気軽に相談会に行ってみることをオススメします!

相談にのっていただきました萬印堂さん、担当の山口さんお忙しいところ本当にありがとうございました!


ここまでお読み頂きありがとうございました。
次回は私たちの新作ゲーム「ジャックたちと豆の木レース」についての詳しい記事を投稿予定です。ぜひスキ&フォローお願いします!

今後もお知らせや製作状況などを投稿していきますので
よろしくお願いします!
執筆 こうき(@kouki_11)


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