おたくGさん
昭和時代のアニメを中心に、記憶のまま、思いのままに綴った独りよがりのアニメに関するエッセイです。アニメが好きなら興味は持って頂けると思います。月に2~3本、まずは30本目指して執筆するつもりです。
特撮ヒーロー全盛期、1970年初頭の3~4年くらいだろうか、数ある作品の中で夢中になったのが『愛の戦士レインボーマン』だ。大好きな作品だ。この頃の特撮ヒーローは、概ね世界征服もしくは滅亡を企む組織が怪人を送り出し、何らかの要素で変身することができるようになった正義のヒーローが迎え撃つ、というのが根本的な流れだった。『愛の戦士レインボーマン』も確かに、その流れにあるのだが、どうも他のヒーローものとは部分的に大きな違いがあり、それが私には魅力となって琴線に触れたのだろう。ではど
ロボットアニメと言えば、テレビアニメ初の『鉄腕アトム』から始まり、現在に至るまで相当数の作品があり、『機動戦士ガンダム』や『新世紀エヴァンゲリオン』など、社会に影響を与えるような名作も存在する。そんな中で、テレビマンガと言われた時代、私がその発想に舌を巻いたと共に感心したのが『ゲッターロボ』だ。 <合体ロボの始まり> まずはゲットマシンと言われる3機の飛行機が合体し、ロボットに変形するという。しかも、合体のパターンにより、空・陸・海の3タイプに変化するという発想に唸ったも
小学1年生後半の頃、トラウマ級の怖い特撮番組が同時期に2本も放映されていた。『河童の三平 妖怪大作戦』と『怪奇大作戦』である。奇しくもどちらもタイトルに“大作戦”という言葉がはいっているが、どちらもそれほどの作戦が展開されているわけではない。 『ウルトラセブン』の終了に合わせるように、怪獣ブームが終息し、妖怪や不思議が子供の中では流行っていた。『ゲゲゲの鬼太郎』も始まっていたので、まさにドンピシャのタイミングでの登場だった。どちらも子供向けなのだろうが、内容はもはやホラー
台風も近づいているし、相変わらず暑いしで、夏季休暇3本目の映画を観に行くことに。少し前、ネットで映画情報を見て気になっていた映画『ブルーピリオド』を選択。 『ブルーピリオド』は漫画が原作で既にアニメ化もされているらしい。友達にもめぐまれ楽しい高校生活をおくりながらも、虚しさも抱える高校生八虎(やとら)が1枚の絵と出合い、紆余曲折しながら努力を重ねて東京藝術大学を目指すというのが、大まかなあらすじだ。 主役は眞栄田郷敦。おう千葉真一の息子ではないか。今回は親父と違い繊細
暑いしどこ行っても混んでるし、ということで夏季休暇2本目の映画を観に行く。半年前に原作を読んでいて、映画にも興味があったので『もしも徳川家康が総理大臣になったら』を観賞。原作は面白かったが、邦画ははずすこともあり、少々懸念していたのだが、原作とは若干差異はあるものの、十分楽しめる内容だった。口コミでは賛否が分かれているようだが、あまり否定的な口コミは参考にしない方がよいかもしれない。 簡単にあらすじを書こうと思ったが、内容はタイトルからも概ね連想されるので今回はパスする。前
猛暑で危険な外歩きを避けるため、早起きして朝8時から上映する『ツイスターズ』を観に行くことにした。TOHOシネマズに20分前に到着。映画を観るのは久しぶりで、今年に入って初めてであるが、なんとシニア料金が1300円になっているではないか!6月1日に料金改定したらしく、何でもちょっとの間に値段が高騰する世の中であることを改めて認識。気を取り直して、空き空きの座席表からベストポジションを選択してチケットを購入。10分程度の幕間を経て、さあ本編の始まり始まり~ ★簡単なあらすじ
段1 アニソンという言葉 アニメのオープニングやエンディング、または挿入された歌及び曲を総じてアニメソング、略称でアニソンという。ただ、このアニソンという言葉、使われだしたのは意外と新しく、2000年頃からと言われている。以前アニメという言葉が社会に浸透したのが、『宇宙戦艦ヤマト』の再放送から劇場版公開、アニメージュが創刊された1978年頃と書いたが、その時から20年以上も経っているのだ。 段2 “ソノシート”って何だ? 「空を超えて~ラララ星のかなた~ゆくぞアトム
クールジャパンと言われるコンテンツの一つ“忍者”。世界の共通語で言えばスパイのようなものだが、とにかく格好いいものと思われている。超人的な肉体と技(忍術)、そして多彩な武器は確かに魅力的だ。アニメでも昔から忍者が活躍するものは多い。小学生低学年の頃、その影響から忍術を真似て忍者ごっこが流行っていた。 引き金になったのはアニメではなく、特撮版『仮面の忍者 赤影』だ。横山光輝の原作は正統派の忍者漫画なのだが、後半はUFOや怪獣が出てくる奇想天外な内容になっている。面白いから
先日、久しぶりに平日休暇が取れたので、町田にあるスヌーピーミュージアムへ行ってきた。妻の行きたい場所リストの一つである。もちろん、私も少なからず興味はあった。スヌーピーというより、『ピーナッツ』の作者チャールズ・シュルツにだが。実際行ってみて、あらためて漫画家としての才能を知ることとなった。。 スヌーピーミュージアムは、東急と町田市による再開発エリア南町田グランベリーパークの中にある。都内最大と言われるアウトレットモールと鶴間公園の中間、丘の広場にあるのだが、エリア全体も
昨今でもスポーツを題材にしたアニメは人気が高く、大変面白い。映画で観た『THE FIRST SLAM DUNK』は感動に震え、『ハイキュー!!』や、ちょっと異色だが『ブルーロック』などは最近一気見したばかりだ。やはりスポーツはいつの時代も、どんな世代にも感動や喜びを与えるのだろう。私はオタクだが、スポーツはやるのも観るのも大好きだ。脚本家の倉本聰が言っていた。「どんなドラマもスポーツの感動にはかなわない」と。そのスポーツを題材にしたアニメが面白いのは必然だろう。それはまだテ
以前から気になっていた角川武蔵野ミュージアムに行ってきた。 本棚劇場が含まれる10時入場のスタンダードチケット1400円を二人分、出かける前に購入。中島みゆきの企画展を開催していたが、素晴らしいシンガーソングライターと思いつつも、今回はパス。3Fのアニメミュージアムが、展示品入れ替えのため休館中なのは残念だが、今日は本棚劇場がメインなので良しとした。 所沢市街から離れ、所沢航空記念公園を横目に7~8分車を走らせると、無機質でオブジェのような、灰色の不定形な建物が見えて
アニメはアニメーションの略語で、何を指してアニメというのか、今では誰もが知っている。 だが、1970年代の終わり頃まではアニメという言葉は無く(もちろん英語としてアニメーションは存在している)、テレビマンガもしくはただのマンガと言われていたことは以前にも記した。ではいつ頃からだろうと回顧してみると、やはり「宇宙戦艦ヤマト」が放送されてからしばらくたってのことだと思う。時間差があるのは、初回リアルタイムで放映された際にはまったく人気がなかったからだ。裏番組が「アルプスの少女
小学校2年生だから1969年の秋ごろ、家にカラーテレビがやってきた。その日は学校から飛んで帰った記憶がある。帰ると既にカラーテレビは設置され、何の番組かは忘れたが、画面にはカラー映像が流れ、父親がその前でニコニコとドヤ顔で私を迎えた。カラーテレビが普及し始めたのが1968年頃からだから、家にあるというのはかなり早く、高価なものだったので、公務員だった父親の顔も今は頷ける。けっこう無理をしたはずだ。父親の新しもの好きは、母親にとって災いだが、子供にとっては感謝である。 そし
アニメから漫画、映画・小説、料理まで、記憶のまま、思いのまま綴った独りよがりの覚書 <記憶の薄いアニメ「宇宙怪人ゴースト」が想起させる特別な記憶> アメリカのアニメに「宇宙怪人ゴースト」というのがある。6歳の頃、春の新番組でスタートした。本編はカラーで、家のテレビはまだモノクロだったため、ゴーストの色彩は最近知ったのだが、両腕に巻いたバンドの赤、マントの黄色以外はモノクロと変わらない。ちなみにアメリカのアニメと書いたが、当初アニメとは言わず単にマンガ(まんが)と言ってお