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エロ同人ゲームの考察009[数の暴力で生きていく]

今日は「そううまくいかんやろ」的な話をしていきますので、なんとなく参考になればという感じです。
エロ同人界隈にてうちがギリギリ生き残っていけれたのは単純に売れたからという事だけではありません。当たり前ですが、この収益だけで生きることを覚悟した時点で、売れないと生活ができなくなるわけですが、単純に考えるとおぞましい考え方です。

BLACK PANDAがやってきた事

まずはまずは、なんですが。前の記事でも書いた事ですが「自分の立ち位置を知る」ということ。こればかりは作品を出してみないとわかりません。自分の力を知らないことには始まらないので。なので、

  1. CG集作品、ADV系→絵が下手だったり、内容が希薄だったり。もちろん売れない。

  2. どうやらエロRPGが人気?RPGツクールなら得意だが?→エロRPG売れず

  3. 絵師さん探し、ゲーム内容もしっかり吟味。界隈の流行りをしっかりと研究して作っていく。時間もかかるがしっかりした内容のRPGを出す→その時にしては大ヒット

ここまではまだ仕事は別にちゃんとやっていました。なので、生活しながらゆっくり好きなRPG制作をしながらやっていたので気は楽だったと思います。もちろん時間的な制約はあるのですが。あんまり楽ではない仕事だったので、それのストレス解消がツクールでの制作だったというのもあって、毎日夜中までよくやっていました。
問題はこの後ですが、翌年に私は突然専業を始めます。まさに「できらぁ!」状態です。そして「えっ?エロRPGだけで生活を?!」みたいになるわけですが……

おそらくなんですが、ここからの制作スタイルが今後をわけたのではないかと推測しています。
「はいはい、だって売れたんでしょ?ならまた作れば売れるじゃん」
いやまぁそれはそうなんですけど。1作品が多少売れたからと言ってお金がいつまでもあるわけでもなく。(例外はあるでしょう。1作で1億稼ぐかたもいますからね)

小さな作品を作らざるを得なかった

そうなんです、実はこの頃。今でも覚えています、2015年は……
3ヶ月、4ヶ月くらいで一つの作品を作っています。
それくらいで販売しないとお金がないという状態になったからですね。
本当は大作RPGを作っていくのが一番いいのですが、なかなか難しい状態でした。当時はさらにアホでパチスロも行ってましたので、余計お金が消え去っていきました。そんなギリギリな状態だったのになぜかクレカが通ってそれでキャッシングしたりしてなんとか食いつないだりしたこともあったような。
でまぁそんな感じで、小さめの作品というかあまり制作時間をかけずにゲームを作っては売り、作っては売り、をしていった結果。
一つ一つの売上は少なくても、作品を出せば出すほど月の収入がいつの間にか安定してきていたのです。
もちろん、全く売れそうにもない変なものはダメだと思います。ポイントはやはり最初の大作がキーです。
ここで認知を獲得し、ファンも増やせていれば……

安定した結果、大作制作にとりかかれる……

大作やるぞってなっても、それでもうちはその間に仕方なく別のゲームを作って、みたいなことを繰り返していたわけですが。
「魔法少女コノハ」は期間でいえば4年くらい掛かっているんですけど実質は多分1年くらいなんじゃないかなと思いますね。集中してやってれば、それくらいで終わっています多分。

はい。ということで、ある程度売れる状態であれば短編を小刻みに出して作品数を多くすることによって、月の収入をかなり安定させることができる、ということが言いたかっただけです。それでも、日にちが経てば売り上げはやはり落ちていくので注意が必要ですけどね。
どうも自分はこういうギリギリな生き方が嫌いじゃないみたいで……
だからかなぁ、今も収益全てを事業に全ツッパしたりしてますね。
凄い楽しいからいいんですけど、みなさんはあまり無茶はしないようにしてください。



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