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唯一の家族? なにそれ


「おはよう。朝ごはん食べる?」

「おはよう。うん、ありがとう」

「ベーコンと卵、あと、トーストでいい?ハウル飯だよ」

「ハウル飯って(笑) 名前だけで美味しそう。ありがとう」


こんな感じ。私と彼のモーニングルーティーン。

もちろん和食の時もある。その時は

「孤独のグルメ飯でいい?」って質問に変わる。

孤独のグルメだと何でも使える気がするんだけどね(笑)。


私「今日は仕事遅くなりそう?」

彼「ん-、ちょっとまた相談されることになって、

  ご飯食べながらだから遅くなる。

  先に寝てていいよ。明日も早いんだし。」

私「またあの人?」

彼「うーん。なんだかんだで放っておけないんだよね。

  唯一の家族みたいな感じだし。」


彼には幼馴染みがいる。それが所謂「唯一の家族」。

そんなのどうでもいいじゃん

あっちだって恋人とか大切にしたい存在とか居るでしょ

なんであの幼馴染みに固執するのよ

って内心思っているけど、もちろん口にしたことはない。

大人なのだから。


私「ふーん。相談ってどんな?」

彼「なんか、彼氏、男、友達、みたいな。

  凄く頑張れる存在とは言ってたけど。なんだろ。」


どうせホストにでもハマっているのだろう。沼だ沼。

沼に足を取られてハマって沈んでしまえばいい。

ここ最近で毎日のように、彼はあの幼馴染みに相談を持ちかけられている。

相談と言いつつどうせ寂しさを埋めたいだけなんだろう。

そうなんでしょ、きっと。


ここ最近、ずっと私から発する彼への言葉は、疑問形ばっかだ。

ここ最近、ずっと彼から発する私への言葉は、疑問形の応答文だけだ。


はーーー、どうして?

どうして私に「どうして?」とか聞いてくれないわけ?





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