兵庫県知事選の振り返り
個人(部外者)的には
百条委員会の結論を待たずに不信任が出されたので真偽は置いておいて元の持ち主に返せば?で、委員会は継続されるらしいから結論を待って再度 不信任だしたらええ
(選挙費用とか県政の混乱とか、問題はあるんだけど、どちらかというと今行われてる選挙の根拠が訳わからんので可決した議会のみんなで割り勘して欲しい)
と思ってたけど、サイトウ氏にしろイナムラ氏にしろ、ネット上のやりとりが過激で、あーもうめんどいし、討論番組でまともに見えたキジマ氏が最適や!という答えにたどり着いていた。
が、結果はサイトウ氏の当選ということでおめでとうございます。
わたしの推しとなったキジマ氏は得票最下位ということで悲しかった。
聞きかじった程度だけど、タチバナ氏のメディアの扱いの巻き添え?で、キジマ氏も新聞に載れなかったりしたぽかった(タチバナ氏が悪いという意味ではなく、メディアがタチバナ氏を含む全員を扱えばよかっただけ)ので、今回は潮目が悪かったすね。
サイトウ県政の政策を踏襲する、という主張はサイトウ氏が落選する前提であれば(人となりは置いておいて)政策自体に賛成していた層にウケたのだと思うがそもそもの前提から覆った今回は「踏襲するならサイトウ氏でええやん」となったかもしれませんな。
さて、ネットの流れだけを言うと
サイトウ vs イナムラ
ではなく
タチバナ vs 反タチバナ
のように感じた。
タチバナ氏の演説はサイトウ氏の擁護を軸として、メッセージは「サイトウ氏に投票して」というもの。
見ていると明確にそう言ってないことも多く、サイトウ氏は悪くないので、サイトウ氏「以外」という投票をしないで。
とも感じたが、前者の色が濃かったかな。
対して、反タチバナ派の動画はタチバナ氏がサイトウ氏を擁護する論理の矛盾について述べることが多く、選挙における「投票」に及ぼす影響が薄いように感じた。
タチバナ氏の論理の矛盾を指摘することは、タチバナ氏への投票を抑える効果はあったかもしれんが、そもそもタチバナ氏は自分自身の当選を目指さないと明言している。
タチバナ氏の論理を否定する
= ここまでの報道の通りサイトウ氏は悪いことしてる
= サイトウ氏に投票してはいけない
だと、まず悪いことしている、ことを決定づける百条委員会が完了していないから、タチバナ氏の論理がどれだけ破綻していてもサイトウ氏を悪とする根拠もまたない、百歩譲ってサイトウ氏には投票しないとして誰に投票する?の部分は正しく民主主義らしく「ちゃんと自分で考えなさい」なのでタチバナ氏の主張が考えることが少なくて分かりやすかったな。
コメント欄の反応から感じたことは、
タチバナ氏側は、タチバナ氏の発言を盲信していることが多く、A も真実 B も真実、ということは C も真実だ!みたいに、AB は音声や文章が流出し一定の裏付けが行われてるいる、からそれがなくても C は真実!全部真実!みたいな流れで、今タチバナ氏がイナムラ事務所にみんなで凸れ!と扇動でもしたら実際にやりかねんな笑 と感じた。
反タチバナ氏は、というと、相手方をカルトみたいで気持ち悪い、と冷ややかな感じ。
では冷静かというとタチバナ氏の論理は矛盾しているという一点で静かに燃えてはいる感じもしたし、動画の趣旨はあくまでも「タチバナ氏の矛盾」について述べているのにコメントでは悪と決まっていないはずのサイトウ氏の否定が目についた。
両陣営を見ていて
サイトウ氏が真っ白というのは、提示されている情報だけだと言いすぎな気がすんな〜、疑惑の一部を証拠を元に否定したいのは分かる。
あと、正義の人はあんま自分で正義だと主張しないかも。そういう意味でタチバナ氏はともかく、愚直に自分を訴え続けたサイトウ氏は「正義」の可能性を残している。もちろん、「悪」の可能性も。
タチバナ氏の論理に矛盾があるのはわかった。が、動画はタチバナ氏を否定しているのに、コメントではサイトウ氏を否定してるのはなんで?
わたしの認識では、議会や委員会がウソを言っている、というタチバナ氏の主張を論破しても、百条委員会の結論が出ていない、という一点突破でサイトウ氏が悪とも決まらない。
つまり両陣営共、自分が正しくなれるスポットを探して理屈を述べているだけで、それに対して相互に反論し合っている。
で、この争いは流れ全体というより一つの事象に対して行われているから繋がりで見るとここはタチバナ氏が正しい、ここは反タチバナが正しいということが起こり得る。とわたしは思っている。
だからこそ、タチバナ氏側にタチバナ万歳、サイトウ万歳が溢れて辟易とするし宗教じみた恐怖を向けるのは理解できる。
でも、タチバナ氏を否定する側も良くも悪くもタチバナ氏を否定しているだけ。にすぎず、「投票行動における」主義主張は感じない。
結論、どっちもどっち、で、キジマ氏に至る。
サイトウ氏当選はいったん、このウダウダが始まる状態の前に戻った感じなので、むしろ今度の動きに注目ですね。
反タチバナ氏側はここで主張をやめたら結局 逆張りしたかっただけやん、と思われても仕方ないのでタチバナ氏が間違っているというなら引き続きの発信を待ちたい。