嫌いな芸人

最近のお笑いはあまりにもインパクト重視過ぎる。当然、人を笑わせる上ででかい衝撃があればウケは取れるかもしれない。だが単純に面白いかとは別に、とりあえずインパクトがあれば評価される風潮にあるように思う。

これまでにインパクトやクレイジーさで人気を博してきた芸人といえば、くっきー、天竺鼠 川原、ハリウッドザコシショウ、最近で言えばランジャタイ 国崎なんかが挙がるだろう。そして今年のR-1グランプリで惜しくも2位となったZAZYは、彼らのような立ち位置でテレビに出たい、もしくはもうその位置にいると思っているはずだ。だがぼくとしてはZAZYはこの面子の中には入れないと思っている。そもそも素のクレイジーさがないのだ。素のと言ってもキャラとして演じていてもいい。だがZAZYは演じることすら出来ない。見た目やネタだけ尖ってる感を出しているくせに、上に挙げたクレイジー芸人のような平場での面白さが全くない。相席食堂でのZAZYの登場シーンを見たことがあるだろうか。なんか川から流れて登場したのだが、それ以降面白いところはあったのだろうか。見ていないから分からないが頭がおかしい風なことをして、上手いこと千鳥につっこんで貰うことで笑うことが出来た程度では無いだろうか。見取り図のAbemaTVだかの番組に出ていた時に、ある素人の女の子の整形しまくっているという発言に「何してんのあんた」とつっこみ、「そこは"なんそれ"じゃないのかよ」と素人の女の子に見事なカウンターを喰らいZAZYが黙るというつまらなさ。「うわぁ〜ミスった〜！」とか言うだけで全然持ち直せていたのにそれすら出来ずとてもつまらなかった。R-1で去年を振り返り、「ゆりやんが優勝してみんな祝福してたのに俺だけしかめっ面だったでしょ」みたいなことを言っていたが、もちろん優勝出来なくて悔しいのは分かるがそういった余裕が無いところもどうしようもないと思う。とりあえず平場であのつまらなさのくせに変に持て囃されて調子に乗っていて嫌いだ。ZAZYが今後テレビに出ることがあったとしてもそれは一瞬のことだろうし、「こんな変な格好して、変なことして面白いでしょ？」みたいなスタイルを変えない限りぼくは一生彼のことが嫌いだろう。