ナポリタンを作った だけ
YouTubeで「ナポリタン」と検索して1番上に出てきた動画を見ながらナポリタンを作った。
ぼくは最近、食欲が凄まじくなっている。毎日夜食を食べている。夜食を食べるようになったことでパスタを茹でられるようになったし、最低限の料理テクニックみたいなものは自己流だが獲得出来た気がする。
中学生の頃はあまりにも食べなさすぎて貧血になり、体力も落ちサッカーの試合に出させてもらえなくなるなんてこともあったぐらいに食べずにいた。顧問に貧血かもしれないから病院に行ってみろと言われ採血されに行った。本来なら1週間後に結果を聞きに来る予定だったが、中々に血が足りていなかったようで2日後に母に病院から電話があったらしく、中学校まで母が迎えに来てくれていた。試合に出させてもらえなくなり、モチベーションの上がらない部活にいつも通り行こうと思っていた時の事であったから行かない理由が合法的に生まれちょっぴり嬉しかった。ただ体力が落ちただけでなく貧血のせいで体力が落ちただけだという言い訳が出来たのもぼくに安堵を与えた。再度同じ病院に行き、薬を処方してもらい点滴も打つことになった。1時間〜2時間片腕を上げたまま座りっぱなしでいるのがあまりにも苦痛であったため、ぼくはずっとスマホをいじり暇を潰していた。するとTwitterかインスタで出てきたエッチな動画を見ていると点滴に血が逆流し始めた。めちゃめちゃ焦り看護師さんを呼ぶと、「腕に力入れちゃいましたかね〜」と聞かれ、「ハイ、、」「リラックスしててくださいね〜」とか話してとても恥ずかしかった。
料理上手な男ってかっこいいななんて憧れを抱いていたが、料理って自分でするもんじゃないよ。自分で作った料理って愛着が湧いて可愛すぎて食べるのが勿体なく感じちゃう。食べた後の喪失感も凄まじくて、コツコツとクリアしたゲームのデータを消した感覚がある。でも同時に、完成されたものをぶち壊すという快感も得られ、ヒソカの気持ちが分かった気がする。もし、あなたに子どもが生まれ、その子を愛情たっぷりに育て上げ20歳の誕生日に殺すことが出来るだろうか。ぼくには出来ない。
最近ちょっぴり太ってきた気がする。元が痩せてた方だからそれが事実であったとしても標準になるだけだろうから気にするほどのことでもないだろうがなんだか気分が悪い。ぼくは家にいる時、上半身は常にタンクトップ一枚で過ごしている。トイレ脇にある洗面台の鏡をトイレに入る度にふと見てしまうのだが、なんだか丸っこくなってる気がした。とはいえ服が小さくなっているような感覚もないし、不利益は蒙っていないわけなのでライフスタイルを改善しようとは思わない。食べたい時に食べたいし。
ぼくだって夜食の文化は無くしたいのよ。でも今日ばっかりは許して欲しい。なんせ晩飯が唐揚げと白米だけだったから。きっと家族は味噌汁とか野菜とかも食べてたんだろうけど、ぼくがうちの晩飯の時間を過ぎてから起きてしまったためだろうから。でも実は家庭内カーストみたいなのがあって食べさせてもらえるおかずの数が決まっているのかもしれない。嘘だと思うかもしれないが、これはあながち間違っていないのかもしれない。ぼくの部屋は家の玄関から一番近くに位置している。そのためナイフを持った泥棒が入ってきた場合、真っ先に殺されるのはぼくだ。ぼくの断末魔によって家族は避難し助かることが出来る。
ぼくの勝手な陰謀論に過ぎないことを願う。