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「経験年数によって変わるもの、変わらないもの」
最近はサロン向けに発信していることが多く、こちらでは頻度は減少していますが、より有益なものを伝達できればと思います。
今日は「経験年数」について
これは完全に私見ですので、皆さんの受け取りに差異が生じることもございます。 一意見として聞いていただけると幸いです。
私自身OTRの経験年数は気づいたら10年を超えていました。
10年でかなりリハに関する認識も変化しています。
一方で、「10年前とこの情景は変化ないな」というものもあります。
皆さんに質問ですが「経験年数」で相手を見定めたりするのって、いつまでしていましたか?
あるいは若手の人は「経験年数」がその療法士の頭の上に乗っかって見ていたりしていないですか?
私自身、新人の頃は、「この先輩は何年目だ」などと見ていた気がします。 そして、自分の経験年数も意識していました。
それが10年くらいを境に「今何年目だっけな?」と思うようになることがあります。
若手はそういったことに敏感であり、情報察知も早い傾向にあると言えます。
比較対象を「経験年数」、「この人は〜の資格を持っている」、「理学療法士」、「作業療法士」だとかで括りを付けています。
そして、自身の経験年数によってもその受け取り方が変化しています。
当然のことながら、「10年目になったらこんなにできるのか。こうならなきゃ。」みたいなのが膨らみます。
これは子供の頃に20歳の人がすごく大人にみえるといったことに似ています。
実際、自分が20歳になると「まだまだ自分は子供だな。。。」といったことを感じます。
なにを言いたいかというと、「先の未来は読めないので、想像を大きくする傾向がある」ということです。
経験年数は1つの指標でしかありません。
しかし、経験年数の知恵というのは非常に大きなものですから、先輩からのアドバイスには耳を傾けるべきであるとも考えています。
皆が年齢と同様に平等なのは、セラピストとして働いていれば「経験年数」は皆平等に上がっていくわけです。
そうすると経験年数以外を研鑽で積む必要があります。
それは資格がわかりやすいですよね。
でも、それ以外のこともたくさんあります。
大事なことは「経験年数が高い・低い」ではなくて、「経験年数の低い」頃から変わらない「軸」というものがあるかどうかだと思います。
新人の頃からあった「患者さんがまず第一」である考えを持ち、常に試行錯誤できる能力です。
10年経過したからといって「変わってしまうことがない」ようにしなければなりません。
これって簡単なようで、すごく難しいんですよね。
経験年数が上がることによって、学生や後輩育成、管理的な側面も重要視しなければならないですから、これが「経験年数によって変わるもの」だと思います。
変わることはあるけども、本質が見失われてはアイデンティティを保つのも大変です。若手と考えがかけ離れていきます。それは良くないことであると考えています。
「そもそも自分はなんで作業療法士、理学療法士、言語聴覚士、その他職種を目指したんだっけ?」と自問自答してみてください。
そこがブレなければ、きっとまだまだ成長できるはずです。
わからないことはいつでも質問ください。
本日もお読みいただきありがとうございました。