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ゴールデンタイムの凋落はテレビの衰退か、あるいは進化への助走か
4月以降、テレビ視聴が急減していると聞いたので、インテージ社にデータをもらってYahoo!ニュースに記事を書いた。
詳しくは読んでもらいたい。
あまりにもあからさまなデータが出たので驚いたのだが、様々な層でゴールデンタイムの数値が下がっていた。最近のテレビ局は、コア層と呼ばれる49歳以下のファミリー層や若者層に狙いを定めている。だから50代60代が下がるのは仕方ないだろう。だが男女とも40代が下がっていたり、女性20代も下がっているのはどういうことか。また女性50代・60代は下がっていなかった。
そこで私は以下のように推測している。
ゴールデンタイムがコア層の最大公約数を狙う番組ばかりになり、番組が似てきてしまった。そのため最大公約数の要素が好みでない人々が離反した。さらに最大公約数を好む人も、毎日毎日似たような番組ばかりで辟易した。
そう考えたのは、私自身がそう感じているからだ。「もうクイズやゲームはやめてくれよ。」最近のゴールデンタイムのテレビを見ると、私はそうつぶやいてしまう。
視聴率を狙うと、視聴率が取れない
テレビがクイズを出すのはわからないでもない。クイズ番組だけでなく普通にバラエティ番組や情報番組を見ていても、油断してぼーっと見ているとクイズを出される。聞かれると考えてしまうものだ。えーっと・・・そうだ、バスコ・ダ・ガマ!と口に出して答えたりする。当たると気持ちいい。
クイズを出すのはチャンネルを変えさせない有効な手段だろう。だがクイズがあまりに多い。クイズのインフレ状態だ。「またクイズかよ」そんな気持ちになる。インフレになり価値が下がったのだ。別にバスコ・ダ・ガマくらい当てても意味ないわ。無駄な時間だったわ。そんな気持ちになる。
クイズだけでなく、あらゆる要素がインフレだ。すぐに食べ物の話をする。バスや電車で旅をする。最新ヒットと昔のヒット曲を混ぜる。第七世代ばかり使ったかと思うと最近はかまいたちがどこにでも顔を出す。ドラマは警察や医療が舞台。もしくはキュンキュンする恋愛ドラマ。
どれもこれも、視聴率を取るためにやっているのだろうが、それで視聴率が下がるのだからバカみたいだ。どの番組もバントばかりしている。ヒットが出なくて誰も出塁してないのにバントだけしていたら、点が取れないに決まっているではないか。
コア層という広告ターゲットは存在しない
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