モノクロプリントワークショップに参加した
仙台アーティストランプレイス(SARP)というギャラリーがあります。
そこに併設されている喫茶frame、すっかりわたしの「ホーム」的なスポットになっていまして、だいたい毎週展示がかわるたびに顔をだしています。
夜は「星空カフェ」というまったく別の喫茶店にかわるのですが、場所はまったく同じ。
いいですよね。火~土よう日まで夜10時まで営業していますので、いまや仙台でいちばんおそい時間まで?コーヒーがのめます。
その星空さんが1週間ほどお休みになるタイミングに、frameさんの企画で「モノクロプリントワークショップ」が先週ありました。
昨年も冬に開催されたのですけれどもね、あれが爆発していた時期だったのでおしゃまは登板回避したのでした。
実際はスペースBという、喫茶スペースの奥にある小さい展示室をいっぱいに使ってだったので、密室感は薄く安心して参加できました。
引伸機周辺はこんな感じでした。左手に現像・停止・定着液がバットに用意されて、遮光されたスペースの照明を消せば立派な暗室となります。
実はframeでは、額装も行なっていまして、その担当の方は写真家です。
20代くらいから精力的に作品発表を続けられてきたそうで、いまだにぺなぺななおしゃまとはぜんぜん違う。
穏やかで落ち着きがあり、気さくでもあるのです。
これらの暗室用品も氏のもちものです。
でっ わたくしは前日に〇部屋から探し出したネガスリーブ4本分を持参。
どれから焼こうか結局その場まで迷っていましたが、そうだ過去に経験あるとはいえすっかり勘は鈍っているし初めての機種でもあるので勝手がわからない。
あわてて確認させてもらいましたが…
実際は実技検定ではないから、露光時間などは経験豊富百戦錬磨の講師まかせ、ピントルーペのぞかせてもらったもののさっぱりわからず、段階露光を二回ほどして三枚目の露光時間を「このくらいですかね」と話して決めて…露光と現像の過程は参加者がするスタイルでした。
セーフライトのみの時間にあいほん7で撮影したのですが、肉眼では当然こんなに明るいわけがないです。(この画像では「赤い部屋」みたいだわ)
翌日も遊びにいったら、ある方が以前ギャラリーに持ってこられた、昭和16年ごろのガラス乾板(支持体がフィルムではなくて、ガラスに感光乳剤を塗ったもの)をプリントしていました。
太平洋戦争前夜ともいえる正月の日付入りの袋には「母の教え子」「兄のモーニング」「工場長の卵」なんて心温まるキャプションが端正な字で手書きされていました。その後のことを考えるとなんとも心が痛む…やりきれない思いがいたしましたが。
支持体がしっかりしたガラス板だからか、現代のRCペーパーにプリントしても案外きれいにみえるものです。
では わたくしのネガからプリントした写真をば。
やはりフィルムスキャナのデータとは大違いですね。
5年以上暗室作業やっていなかったでしょうか。
2023年の抱負にも掲げたモノクロ写真。
また「いつもの写真屋さん」で暗室借りて
こんどはまたひとりで焼いてみたくなりました。