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国家総合職 合格体験記 ④ 二次試験 - 試験当日編

 このノートでは、国家公務員総合職(大卒程度・教養区分)の二次試験当日の出来事・会場の雰囲気・試験の流れ・待ち時間など思いつきベースで書いていきます。
※編集中の追記:ツラツラ書いていたら文字数が結構多くなってしまった。

 最終合格のための戦略として、以下のような思惑で臨みました。
企画提案試験:並み(6点)くらい取る
集団討論試験:並み(C評価)くらい取る、あわよくばB評価
面接    :ちょっといい評価(B評価)取る

実際の結果は、合格体験記③のほうにも書いていますが、
企画提案試験  :7点(ボチボチ)
政策課題討議試験:B(頑張った)
面接      :D(人として終わりかけている)
でした。当日どんな感じだったか、どんなことを考えていたか等、良いところは参考に、悪いところは戒めにしていただければと思います。

はじめに

試験の詳細以外で書いておくべきことはここに書きますという章です。

 これ書きながら思い出しましたが、この2次試験、二日間かけて行われたためかなり疲れました。試験自体からくる脳みそフル稼働による疲れ・試験の緊張感による疲れ・試験の待ち時間の虚無な時間による疲れ等、様々な意味で疲れましたね。ちなみに、平日に実施されたので、上司にペコペコと頭を下げ、二日間休みください!とお願いして有給をもらって参戦しましたが、仕事してたほうが絶対ラクだった。。

 試験は以下の日程でした。
1日目:企画提案試験
2日目:政策課題討議試験・面接(午後から開始)
 
 会場は西ヶ原合同研修庁舎というところで、家から近かったためありがたかったです。確か二次試験は東京と大阪の2か所(それぞれ複数会場アリ?)でしか実施していない?ため、地方に住んでる人は遠征必須かもです。交通費は民間企業の就活のようには出してくれないはずです。(民間企業で交通費詐欺してお金稼いでる人がうらやましかったから、今回は勝ち組にあたる。)

企画提案試験

 試験対策は体験記③に記載しているのでそちらを参考に。

 試験当日、会場に着くと、2人掛けのテーブルが縦5×横6くらい配置されていて、コロナ下にも関わらず隣同士の席に着席だったので、60名くらいの座席が用意されていました。そのうち空席が5席くらいしかなかったので、もっとみんな来ないでほしかったなぁ~と卑しいことを考えているうちに試験が始まりました。ただの待機室だと思っていたら、この机のまま試験が開始したので、「あ、こういう感じなのね?」と思いつつも、一瞬で試験に集中しました。

 国土交通省5か年計画を読んで、「こんなん南海トラフ対策書かせるんやろWWW」とヤマを張っていたら、「水害多いもんで、ハードとソフトの対策提案してくれやで」という問題だったので、どうしたら良いかわからず、とりあえず5分くらい固まっておきました。
 ただし、地震対策で考えていたハードの対策(道路のミッシングリンク解消・老朽化施設の改修等←5か年計画に載ってる内容のパクリだから考えたわけではない)を流用できると判断し、その方針で提案することに決定。
 当日与えられる資料は結構多くて、5か年計画からの抜粋はほとんどなかったかな?6~7個くらい新規資料があったため、事前の知識の詰め込みがなくても十分対応可能だったと思う。

 それ以外の準備はしていなかったので、資料を読んで当日考えたことは、ざっと以下かな。

①災害は発生前・発生時・発生後の3つの段階で捉えることができ、それぞれの段階でどのような課題を抱えているかを示すことで、施策につながる理由を示すことができるのでは?

②ハード・ソフトの対策を1つずつ挙げよというお題だったため、上記①の3段階の課題を包括的に解決できるようなハード策を言えばよいか。(結果として、それぞれの解決策を横並びさせたパッケージング対策としたため、見栄えが悪く恥ずかしかった。つまり、「xxx、xxx、xxx等のハード的対策を行う」として1つなのか複数なのか曖昧な言い方をしてごまかしたWWW)

③被害内訳として、70%が津波系のやつ(?)、30%程度が内水(豪雨時に堤内地に雨水がたまって氾濫すること)と書かれていて、「内水ってなんだよ・・・まぁ津波じゃなくて洪水系か?」と自信に欠けていたため、70%の大きいほうにのみ着目することにした。(後の発表時にツッコまれることとなる)

④ソフト対策は全く考えていなかったが、当日資料中にハザードマップに関する市民の声みたいなデータがあったので、そのデータもとに安パイなこと言っておけばいいや。

 そんなこんなで、なんとか小論文を書き上げ、答案を回収されたのだが、本当の地獄の始まりはここからでした・・・。

 先に席の個数について述べた通り、
・各列に5人座っていて12列あります
・発表用の試験室が12部屋あります
さて何が起こるでしょうか。
 というわけで、各列前の人から順番にお部屋に招待されていきますね。私は前から3番目だか4番目だったので、お呼ばれされるまでは本当に何もすることができない待機時間です。スマホ・読書・おしゃべり等全て禁止です。

 まぁ・・・自分の順番になるとまずは試験室に入る前に別の待機所に連れていかれ、「さっきの答案返すから、発表の準備とか内容の確認とか5分でしてええで」と言われるため、内容を思い出し、発表の準備をした。発表の準備といっても、何か別の紙を用意するわけではなく、どのように話すか・何を話すか・を考える時間です。この前、某省庁のワークショップに参加したとき、ほとんどのプレゼンターがメモを上から順番に読んでいくという発表スタイルだったが、言っていることが全く分からなかったため、そういう発表をしないようにするための準備時間です。
 僕が考えたのは、
①:現状と目的の確認(水害対策多いから対策考えたで~)
②:具体的な対策を述べる
③:②の根拠となる考え方(災害前・災害発生・災害後)の説明
④:3段階での課題の概要説明(1つ1つ細かくは言わない)
⑤:具体的な対策の再提示
 この流れで説明する際に捉えておくべき情報を紙に書き起こしたって感じですかね。たとえば④なんかは概要を伝えるために、ごちゃごちゃ書いた課題をキャッチーな言葉で表したり

 んで、試験室に呼ばれた発表をするわけなんだが、40代くらいのおじさんとおなじく40代くらいのおばさんの試験官がいて、厳密そうな人だったので余計緊張した。
 試験官が何やらブツブツ言ってるなぁ~と思ったら、私に話しかけていたらしく、換気のために窓を開けている+元の声が小さいせいでほとんど何言っているかわからず、聞き取れた一部のみから、受験番号とか言えってことかと理解できた。
 そんなことがあったので、「ハキハキと大きな声で発表したるわ!!」と意気込んでいたのだが、時間足りなくなって最後まで発表できなかったWWWWWWWWWWWWW(途中から急いで発表したが、マスクのせいで発表後めちゃくちゃ息切れしてマスクが呼吸するたびに大きく振動していた)
 
ピピピ~ってアラームが鳴った後、「何か言い残したことある?」と聞かれたので、「最後はxxxということです。。」と伝えたところ、「これはそういうことだったのね」みたいに納得してくれたような反応をしてくださったが、「決められた時間内に説明できる」みたいな評価項目あったらシンドイなぁ~と思った。
 ただし、考え方やそれに対する施策は結構良い反応でネガティブなツッコみもなく、手ごたえはあった。

 質疑応答では、「この政策のメリット・デメリットある?」と聞かれた際に、デメリットに関して、「被害の30%を占める内水まで十分に対策できない」と答えると、それに関しても納得。そしたら普通「では、どうするべきか?」と聞かれるはずだが聞かれず、逆に「自分わかってないんすけど、内水ってなんですかね?」と聞くと、試験官も国交省官僚ではないらしく、「私もわかりませんw」との回答だったのが深くツッコまれなかった理由かもしれない。
 ハザードマップの認知度向上みたいな安パイを書いていたことにも具体策として今思いつくことありますか?と聞かれたので、本当に思いついたことをツラツラと述べた。回答としては、「現状なぜ認知度が低いのかを考える必要がある。存在を知らないのか、存在を知っているが無関心なのか等、低い原因によるが、例えば存在を知らないならば、xxxのような施策が考えられる」みたいな感じ。

ダラダラ書いてしまったので最後に総括しておく。
①発表が時間内に終わらなかった
②試験官の反応は良かったため、小論文や発表はうまくできたか
③待ち時間が長く虚無で疲れた

 このあと英語試験の加点の申請をして各自解散なのだが、「お前、英語加点申請しないの?」みたいな後ろ指を刺されるような思いでおびえながら帰宅しました。

政策課題討議試験

2日目は政策課題討議試験(以下グルディス)

 会場は1日目と同じだったが、座席配置がちょっと変わっていた。だが基本的に1日目の座席の前後の人が自分と同じ列に座るため、グルディスもこのメンツでやることになる。ただ、なぜか2日目は全体的にリラックスモードで、おしゃべりしてる人がたくさんいたし、僕も知人がいなかったが隣の人に話しかけられておしゃべりしてた。

 そんなこんなで、グルディスのためのレジュメ作成時間20分で、資料3つくらい読んでレジュメ作りました。これはなぜか詳細を体験記③に書いてしまったので気になる方はご覧ください。20分でこれをこなすのは無理があり、最後の賛成反対の比較の作成中に時間切れになったww

 その後、試験室に同じ列の6名と3名の評価者が入り、
①各自のレジュメ発表
②グルディス開始
という流れで始まった。①では、1日目同様時間不足で最後まで話すことができませんでしたWWWWWW(もちろんマスクの下ではめちゃくちゃ息切れしていました)
 ただ、それでもB評価なので時間内に素晴らしい発表をするということはあまり意識しなくてもいいのかもしれないです。大切なのは、自分の立場に対して、資料をどのように解釈し、そこから論理的に施策に落とし、他者にわかりやすく伝えるという過程なのかもしれません、

 グループのメンバーのレジュメや発表の感想は、
①字がめっちゃきれいな人がいなかった(レジュメ作成の時間が短すぎるため、殴り書きの人もチラホラw)
②発表は僕以外時間内に終わっていた。
③みんな無難にレジュメに書いたことをそのまま説明していた。(レジュメだから内容の音読だけで完結してしまう)
 特筆事項はありません。

 肝心のグルディスについてだが、今振り返ってみてまず何を思うかというと、「みんな頭の回転早すぎた」です。誰かが何かをいうとそれに対して内容の追加・範囲の拡張などを即座に発言するので自分が発言するチャンスがほとんどなかったですね。なので、30分くらい議論の時間あるうち、一人当たりの時間で考える5分あるが、僕は2~3分しかしゃべっていないような気がします。その短時間で僕が何を話したかというと、
①議論の方向性の修正
②賛成・反対の具体的折衷案の提案
③政策の最終目的の確認
の3つだけだったと思います。

①に関しては、今回のお題のフードロスで事業系フードロスを対象として議論していたが、途中から家庭系フードロスの話が混在していた気がしたのでそれに関する指摘・前提の再確認・方向性の修正

②に関しては、特筆事項なし、そのままです。

③に関しては、「20XX年までにフードロスを削減するために」みたいな目標だったが、目指すのは本当にそこなのか?という疑問から、長期的な観点出見た場合の政策の捉え方に関する論点挙げを行った。

 クラッシャーもおらず、あくまでチームワークということで発言に対して否定的な意見を言う人もいないので議論はスムーズに進み、時間を終えたところで、誰かが結論を発表するのかと思いきや、議論をして終了だったのは意外なポイント。
 あと、議論の司会をやりたがる人が複数いたため自分は最初から降りていたが、途中まで2人が拮抗して、最終的に片方が負けてよくわからないポジションになっていた。司会やってプラス評価とかないと思うし、普通に自分の立場をもった意見者として参加すればいいのではと思った。

面接

 D評価だから語ることないです。
 隣の部屋は面接前に面接官同士でおしゃべりしてにぎやかなのに、僕の部屋はシケてるな~と思っていたら、入室してからもシケてた。本当に淡々と面接カードに沿って質問されただけだった。1項目につき1面接官が担当の模様でガクチカ担当・課外活動担当・志望動機担当みたいなのがいた。

 「xxxってどういうこと?」って聞かれた"xxx"が"xxxxxx"の一部抜粋だったから、「そこだけ聞く!?」と思って、その部分に関する話をしたら、「いや、"xxxxxx"って書いてあるでしょ?(イラッ)」みたいな反応で、「最初からそう言えや」と思いながらも説明したら納得した模様。

 そういえば他にもクソ質問されました。「趣味でxxxって書いてあるけどどういう目的でこれ書いたの?」って聞かれて、「評価項目に対してプラスなエピソードを幅広い質問で回答しやすいので書きました」と答えるわけにもいかず、「趣味だから書いたんだよ!(そんなこと聞くな)それを通じて~~の成長につながりました」と回答したが、シケてた。

 全体的に質問が下手で、そんなこと聞く?というイメージだったので、面接カードの作り込み・幅広い想定問答を考えておいたほうが良いと感じた。

おわりに

体験記はあくまで私のエピソードです。
全部を語り切れていないことも多いと思うので、疑問点があればtwitterからDMいただければ基本的には回答します!
https://twitter.com/osyamagu

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