文系出身がSE(システムエンジニア)を3年やって思うこと。
こんにちは。
今回は元々文系だった自分がSEになって3年経った思いを書きたいと思います。
現在自分が働いてる会社は、金融系大手のグループ会社であるSier企業で勤務しています。
最初にお伝えしますが、金融系というのもあり、SEの中でもお堅い業界での意見という事を考慮下さい。
そもそも、なぜSEになろうと思ったのか。
この2点からSEになろうと思いました。
■今後IT業界が伸びるのは必須のため需要の高い業界で働けること
■自分のコミュニケーション能力が発揮出来る
前半のIT業界が伸びることが必須については、皆さん納得して頂けるかと思います。
今となってはITというものは全ての業界に関わってきていると思います。
自動運転、IoT色々な業界でITスキルは必須なのでそこを身につけてれば、どこの業界にでも転職出来ると思いました。
この1つ目については3年たった今でも自分の読みは当たっていたと思います。
2つ目、自分のコミュニケーション能力が発揮できることについててです。
元々僕は自分のコミュニケーション能力に自信がありました。コミュニケーション能力といっても幅広いですが、特に自分は相手に伝える能力に自信がありました。
それに気づけたのも、学生時代のアルバイトではアパレルを経験していて、その時の店長にも向いていると褒められましたし、自分でもやっていて手応えがありました。
人前のスピーチも得意ですし、学生時代にはアメリカに1年留学も行ってたので、そういった面でも自信があります。
就職活動の初めは営業になる事を希望してました。ただ、よく考えた時に営業になる人って自分のコミュニケーション能力にみんな自信あるし、そこに行って他の人と差別化出来るのかと思いました。
だから、一度コミュニケーション能力以外でスキルを付けてからやりたい営業に行った方が輝けるのではないかと思いました。
これが2つ目の理由です。
SE3年やって良かったこと
1番良かったと感じることは、ITスキルが身についたこと。これに限ります。
就職するまで自分は全くパソコンを使ったことがありませんでした。そもそも、就職するまでパソコン自体持っていませんでした。
そのレベルです。笑 大学に置いてあるパソコンを使ってレポートも書いてました。
だから、SEになると周りに言った時は驚かれましたよね笑
だから、SEを3年やった自分は他の誰よりもITスキルの伸び代があったため、得たスキルも人の何倍もあると思います。
ディズニーランドの小文字のィの打ち方が分かりませんでしたからね笑
そんな自分でも今はこんなこと出来ます。
■windowsのインストール、設定
■ルーティングの設定
■簡単なコマンドプロンプトの利用
■プログラミング(C♯)
■ライセンスの理解
■サーバー構築
SEとして学んだスキルは独学では難しかったので、今後絶対必要となるスキルが得られたのはSEになってよかったことの1つですね。
SEをやってガッカリしたこと
これはコミュニケーションスキルをほとんど使わないことです。
これについては、SEといっても働く業界、会社によって環境が全く違うので、あくまで自分の経験からの意見になります。
就活の時に、どの企業にいってもSEはコミュニケーション能力が必要だ、だから文系でも心配ないと言われました。
3年経って思うことは、たしかに言ってることは間違いではないと思います。ただ、必要になるまでに下積みが長すぎるんです、、、
基本的にSEの仕事ってシステムを作ることです。その作る工程をいくつか作業別に分けてます。例えば、要件定義、開発、テストといった感じで分かれてます。
システムを作る工程の順番としては、SEとお客さんで話し合ってこれ作ろうって計画書が要件定義で作られる成果物になります。
この工程を要件定義といい、上流工程といいます。ここから、だんだんとプログラミングだったり、日本語ではなく、機械の言葉に設計書の内容を変換していきます。
最終的には、ソースといったプログラミング言語のみで書かれた成果物が出来上がります。
この最終の段階を下流工程といいます。
なので、コミュニケーション能力が必要な工程って上流工程だけなんですよね。
そして、だいたい入社して5年、8年たってようやく上流工程といわれる、お客さんと直接会話をする工程の作業に関わることができるんです。
3年目の自分はプログラミングでの開発だったり、テストだったりほぼ人と会話せずに成り立つ仕事しかないです。
だから、コミュニケーション能力なんてほぼ発揮出来ません。自分はここに非常にガッカリしてます。
SEは一人前になるまで、一人で仕事を任してもらえるようになるまで、非常に長すぎるんです。
ここが今の時代に全くマッチしてない仕事だと思ってます。今の時代って、全てにおいて移り変わりが早いし、その都度適応力が求められると思います。
それを10年スパンで一人前になれる仕事をやるって完全にミスマッチな考え方ですよね。
長くなりましたが、これが自分がSEになって1番ガッカリしたことです。
賛否両論ありますが、下流工程の下積みは大事だけど、それよりSE本来の上流工程をいち早く経験することが1番大切だと感じています。
文系からのSEはオススメしません。
これはあくまで僕個人の意見ですが、文系からのSEはオススメしません。
システムの細かい作業、人と話さない仕事がいい、そんな人には向いてると思います。
そういう人ってだいたい理系出身の人ですよね。だから、文系を選んでた人にはやっぱり向いてないと思います。
自分のコミュニケーション能力を発揮したいって人には向いてる環境ではないと個人的に思います。
これからSEになりたいと考えてる新卒の方、SEに転職したいと考えてる方の参考になればいいなと思います。
ただ、あくまで多種多様な業界のたった1会社でしか働いたことないSEの意見なので、参考程度に受け取って頂けたらと思います。
お時間ありがとうございました。
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