見出し画像

[今日の一冊]実践アクションラーニング入門

先週から、アクションラーニング(AL)コーチの養成講座を受けています。宿題で、実践アクションラーニング入門・4章を要約せよ、という課題がでたのでまとめていきます。

1.  アクションラーニングの核は、新鮮な質問

新鮮な質問というのは、言い換えれば「前提を疑う質問」のこと。
たとえば「痩せられない」と嘆く人に対して「え、そもそも痩せなきゃいけないの?」と投げかけるようなこと。

ものごとを遂行する人(ALの中では問題提示者と言われる)は、その問題に熱心にずっと取り組んでいるので、前提が前提になりすぎていて、疑うことをせず、それが問題解決のネックになっていたりする。

ALでは、グループの多様性が重要視されるが、それは「新鮮な質問」が出やすくなるためである。

例)経営会議に、ピザの配達員を混ぜたら、問題解決がスムーズに進んだ

2. 質問の数と質は、学習の深さに比例する

質問は、相手に考えさせることができる道具だ。とりわけ、手強い質問というのは、考えさせ、学習させることができる。

推察に基づいた意見は、聞く人を遠ざけてしまう。特に自分と違う意見であれば、苦痛を伴う。一方で質問は、お互いの意見の相違や経験の違いをストレートに共有することができ、その先に本質的な問題解決を実践することができる。

例)タイタニック沈没の例。タイタニックの関係者は、その船の無事を疑問視していたが、自分だけがその疑問をもっているのかもしれない、周りに自分の無知や不勉強が知れることが怖いと思い、質問しなかった。しかし、実は同じような疑問を持っていた人は他にも複数いた。この一見馬鹿げた質問をしれいれば、あの豪華客船は沈まずに済んだのかもしれない。

3. 自分に意見を求めた人に、好意を寄せる

人間みな、自分に意見を求めてきた人を好意的に捉える傾向がある。自分の聡明さや経験を買ってくれているんだな、と勝手に解釈するからだ。つまり、質問はその先の相手との距離を縮める効果がある。

自分の聡明さを押し付けるために意見するのではなく、相手に質問し距離を縮めた方が、結果自分のことを知ってもらう機会につながる。

4. 質問の力

本書では、アクションラーニングの効果として以下を挙げている

・問題解決
・個人能力の開発(質問力、傾聴力、共感力、フレーム打破力、思考力)
・組織開発(共感・共有の場作り、チーム脳の出現、チームとしての行動)

質問は、する側には「傾聴力」をされる側には「リフレクション力」を求める。よく聞いていないと質問はできないし、聞かれた側はなぜその質問をされたのか?質問をされるということは自分に〇〇という部分があるのではないか?そもそも〇〇ってなんだろう?などと、リフレクションの機会が提供される。

行ってしまえば、リフレクションは質問なしには成立しない。自分のインナートークで発せられたものであろうと、誰かから投げかけられたものであろうと、省察的な質問は、聞かれた側の脳を強制的にフル回転させる。

質問はシナプスを刺激し、拡大・結合するきっかけになるという。

個人的学び

質問は「興味と関心の印」「相手への贈り物」という表現がグッときた。
質問するなんて失礼、自分の無知をさらけだすことだ、と思う場面も多々あるが、そうではなくチームへの貢献・相手への興味を示すシグナル、だと捉えれば少しハードルは下がる気がした。


他のアクションラーニングの関するまとめは、こちら↓


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?