[最近の一冊] アクションラーニング入門 7章
アクションラーニング(AL)コーチの養成講座の宿題、第二弾です。実践アクションラーニング入門・7章を要約せよ、という課題がでたので、まとめていくぞい。
ALコーチはカタリスト(触媒者)
ALのコーチは、問題の答えを教えたり、プロセスに入り込んで導く人ではありません。主役は、参加者たちで、自分たちの力で問題解決とそのプロセスを振り返り学習することを促す存在、つまりカタリストだといえます。
一言でコーチの役割を言うならば、グループの関心を問題から学習へと常に向けさせることです。
コーチの介入はによってメンバーは「問題解決を中断させられた」と思うのではなく「問題解決に頭を使いすぎていた」と気づき、介入のおかげで考えを整理したり、問題解決だけに没頭していたら思いつかなかったアイディアが降ってくることに驚く。
コーチは流れを中断してしまわないかな...とビビるのではなく、早めに介入することで問題解決と学習を助けることにフォーカスしましょう。
ALコーチは、問題解決に介入してはダメ(!)
コーチをしていると俯瞰でみれるので、ついつい「この質問をした方が問題解決がしやすいのでは」とお節介心が働いてプロセスに浸かりたくなるのですが、それはタブー。やってはいけない理由を以下にまとめてみます。
・客観性と公平性が消失する
・問題が学習よりも大切だと誤認させてしまう
・コーチ自身の集中力が落ちる
・権限が肥大化してしまう
・コーチの信頼性が落ちる
・グループの自信を奪ってしまう
コーチが問題に関与することで、その客観性は信頼できなくなる。コーチとしてはそっちを負荷ぼって欲しいのね、はいはいではそうしますよ、とチームになくていい力学をもたらしてしまう。
アクションラーニングでは学習を重視する。学習に最低一人は常に意識を向けている人が必要で、その砦がコーチである。コーチが問題に入り込んでしまったら、学習を守る人がいなくなってしまう。
コーチが問題に介入すると、このチームでは解決できないのだ、というコーチの内心が伝わってしまう。チームの自信を奪ってしまうことに加え、コーチへの依存度を高めてしまう。
学びを促進する4つの介入ポイント
Marcia HeimaとJoshua Slomiankoによれば、学習のスピードを質を高める行動は4つにまとめられるといいます。
・質問すること
・複雑な考えや問題を理解しやすいよう具体的なパートに細分化する
・何をどう学習したのかを尋ねる
・学習したことを具体的な目標や行動に結びつける
質問することは、質問は実際に脳のシナプスに刺激を与え、データの受け取りを容易にし、学習を促すことにつながる。
複雑な問題は考えられる粒度に落とすことが大切だし、何を学んだのかを常に自分に問い続ける、相手にも問うことで学びが促進される。また、学びを転移させ行動に繋げるために、この学びを具体的にどう行動に繋げるか目標を立ててもらうことも大事になる。
なぜできなかった?よりも、何ができてる?がチームをエンパワメントする
アクションラーニングは、現実と理想のギャップを考えるギャップアプローチよりも、今できていることに目を向けるポジティブアプローチを使うことが多い。
アプリシエイティブ・インクワイアリーや肯定行動分析法と呼ばれたりしますが、何がうまくいっているか、何が効果的か、それを再現性高くするためにはどうしたらいいか、と考えることで問題解決にはずみをつけることができる。
コーチのTips
①最初質問したメンバーに対して、最初のフォローアップ質問をする
②他のメンバーが、違った見解を持っていないかを注意深く観察する
③フォローアップ質問で答えがかえってこなかったら、他のメンバーに素早くふりその場が硬直しないようにする > 振り返りは大事だがあまりにも時間を取りすぎても、学習の素材となる問題解決に戻りづらくなるので、テンポよくでも深くリフレクションできるように促すことがポイント
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