読書のベースは「本=人」
”知の巨人”
今回、紹介する本は、
出口治明(2014)『本の「使い方」』である。
私の目指している読書家であり経営者の1人だ。
ビジネスに携わっている方、
歴史好き・読書好きの方で、
出口氏を知らない人はいないだろう。
ビジネススクール時代にも、
出口氏の本をきっかけに沢山の方とディスカッションした。
この本で印象に残った3つの言葉を紹介する。
①教養を身につけるためには「人・本・旅」
20代の頃、この本に出合って、
これなら行動できると思い、
先祖のルーツを辿ってみようと山口県の萩市に「旅」に行った。
ホテルや居酒屋で出会った「人」に、
同じ苗字の人が、萩にいるのか聞いてみたり、
萩博物館で資料を見て、
ここにしかなさそうな「本」を購入。
萩の旅をとおして「人・本・旅」を実践して思うことは、
10年以上も記憶に残っていることだ。
そして家族や友人に語れるエピソードになった。
②古典を読んでわからないのは、自分がアホだから
著者が大学時代に学ばれていた、
国際政治学者の高坂正堯先生から聞いた言葉である。
古典が難しいのは「時代背景が違うから」と説明がある。
例えば、私が感銘をうけた古典、
ローマの哲人皇帝マルクス・アウレーリウスの『自省録』岩波文庫。
時代背景を知らなくても読めるが、
ローマ帝国の本や映画とセットで読むと、
例)エドワード・ギボン『ローマ帝国衰亡史』
映画『グラディエーター』
なるほど、こんなに皇帝が入れ替わり、
この時代の人たちの生活があるなかで、
マルクス・アウレーリウスは、
第16代ローマ皇帝(五賢帝最後の皇帝)
として、自分でこう考えていたのだなと、
タイムスリップした気分になれる。
③本は、人
本に対しても、人に対しても、
真剣に学ぶ姿勢は同じであり、
読書を通して、こうなってみたいと思う、
希望を持っていい。
なにげない日々の生活のなかでも、
『肩の力を抜いた真剣勝負』ができるのが、
読書の一つの楽しみではないだろうか。
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