米ウーバー 「強制性交等」多発ライドシェアの安全疑問〜すべてがNになる〜
2023年11月14日【政治総合】
規制改革会議でタクシー業界
一般ドライバーが自家用車を使って有償送迎する「ライドシェア」の解禁を議論している政府の「規制改革推進会議」のワーキンググループ(WG)は13日、日本のタクシー業界や、米国でライドシェアを展開するウーバーの日本法人などの代表を招き、2回目のヒアリングを行いました。
全国ハイヤー・タクシー連合会の川鍋一朗会長は、米国の治安事情の悪さを勘案しても、車内における「強制性交等」の犯罪発生率が、日本のタクシーより米国ウーバーのほうが約10倍高いと指摘。ウーバー日本法人の「国の治安事情を反映している」との主張に疑問を呈しました。
川鍋氏の資料によると、人口10万人あたりの国全体の「強制性交等」発生率は、米国が日本の39・2倍。一方、乗車回数10万人あたりの同発生率は日本のタクシーより米国ウーバーのほうが388倍高くなっています。ウーバー側は、ライドシェアを利用した方が安全だと強調していますが、実態は逆に危険性が増しています。
ウーバー側は「犯罪発生件数に関する完璧な比較は不可能だ」などと反論しました。
また、ウーバー側が一部の資料で、ライドシェアよりタクシーのほうが利用者の評価が高かった「安全性」の項目を削除するなど、恣意(しい)的な数字を提示していたことも明らかになりました。川鍋氏は「意図的な削除と捉えられかねない」と批判しました。