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公園にて

近所の公園の周りを歩いた。
歩みを進める度に、落ち葉がカサカサと鳴る。

敷地内のフェンス際に、膨れたビニル袋がいつくも積み重なって置かれている。
まるで台風のときの土嚢みたいだ。
乳白色のその中身は全て落ち葉であり、遠目でも茶色が透けて見えている。
20袋以上はあるのではなかろうか。
それでも枯れ葉は絶えず舞い、落ち、風に翻弄されている。
ビニル袋の周りにも降り積もる様は、無情である。

別の場所では芸人さんらしき人たちが漫才の練習をしていた。
男性ペアがフェンスに向かって叫んでいる。
「この人を信じないでください!!」
言葉だけだと不審者でしかないが、芸人さんのネタの練習だと理解できることは、いい時代なのかなと思う。

サッカーをしていたり、ちびっこたちが散歩していたり、公園での過ごし方は自由だ。
私はその中に足を踏み入れてはおらず全くの傍観者でしかないのだが、こののどかな風景はとても心地がいい。

近頃自転車に乗らず、歩くことが増えた。
街を歩くのもいい。
自然の中を歩くのもいい。
その中間に位置するのだろうか、公園を歩くのもいい。
歩くことは面白い。

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大須絵里子
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