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「公園都市」でカーボンニュートラルの実現を 成都市が「成都未来科技城」の構想を発表

国際連合人間居住計画(本部 ケニア、ナイロビ)と成都市政府が共同で「第5回国際都市SDGsハイレベルフォーラム及び ”一帯一路” SDGsシティ連盟会議」を開催しました。

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同イベントは「公園都市(ガーデンシティ)によるカーボンニュートラルの実現」がメインテーマで行われました。

成都市が実現する「公園都市(ガーデンシティ)」の説明に入る前に、おぼろげには想像できるのですが、「公園都市(ガーデンシティ)」そもそもの意味をWikipediaで見てみたいと思います。

1. 19世紀末のイギリスで、エベネザー・ハワードが提唱した新たな計画都市の概念。英語では、この意味ではgarden city と小文字で表記されることも多い。日本語では「田園都市」が定訳となっているが、当初関連書物に「ガーデンシチー」と記された他、「花園都市」、「花園市」、「花苑都市」といった名称が過去に使用され、現在でも、「庭園都市」とも訳される。

2. 上記のハワードの系譜とは無関係であるが、同様の都市環境をもった「庭園のような都市」の意味で、大小さまざまな規模の都市に関して用いられる通称、形容表現。

3. 実際の都市、ないし、都市内の地区などの名称。英語圏、特にアメリカ合衆国を中心として、世界各地にある。

2番で説明されている「庭園のような都市」、緑豊かな環境にやさしい都市、といったところでしょうね。

さて、本題に戻りますが、成都市は同市内にある高新区に「成都未来科技城」という名の低炭素でグリーンな「公園都市」を実現しようとしています。

グリーンで省エネな設計を都市全体で行い、スマートエネルギーシステムの構築、低炭素コミュニティの形成、スマート交通システムの実現を目指していくそうです。

成都市高新区の同プロジェクト担当者は、「成都未来科技城」について以下のように語っています。

私達は生態系の維持を最優先し、グリーンな発展理念を計画、建設、管理の全工程に浸透させ、美しく住みやすい公園都市の計画と建設ガイドを作成し、成都の未来科学技術城の都市としての自然且つ秩序ある成長を持続的に推進していきます。

その「成都未来科技城」は成都天府国際空港から2キロのところに、60平方キロメートルの大きさで構築される予定で、都市内には居住スペース、商業施設、公共スペースの他、カーボンニュートラルの実現に関連する企業を誘致したオフィススペースなども用意される予定で、13の小中学校、11の幼稚園なども建設される予定だそうです。

この成都市の「成都未来科技城」は日本でいえば、「ウーブンシティ」のようなイメージでしょうかね。

成都市は2020年末時点で対GDPエネルギー消費量は2015年と比べ14.24%減少し、1人当たりCO2排出量も中国の主要10都市において一番低いと言われており、もともと環境意識の高い省でもあるようです。

何度か紹介してる「双炭素」、「3060目標」実現のため、交通機関において、水素エネルギーをはじめとしたクリーンエネルギーの活用推進を行ったり、各省がそれぞれの政策を行ったりもしていますが、都市丸ごとというアプローチはスケールもでかくワクワクしますね。

ウーブンシティともども期待しつつ、状況注視していきたいと思います。

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