SDGs x 中国 - 基礎編 -
以前、中国企業におけるSDGs取り組み状況の説明をしましたが、今回はもう少し立ち戻って、中国という国でのSDGsの状況を紹介したいと思います。
幅が広くなるので、何回かに分けてご紹介予定です。
先日の記事で、SDGsの中国語表記は「可持续发展目标」であると紹介しましたが、上の図にあるとおりSDGs 17個の目標は中国語ではそれぞれ以下の通りに表記されます。
それぞれの目標で太字で書かれている箇所はロゴに記載されている内容で、その右隣りは各項目の説明になっています。
中国版Wikipediaともいえる、「百度百科」で用いられているSDGsロゴの中国語表示内容とは異なるのですが、ここでは「国際連合の中国語ページ」で採用されている内容で記載しました。
中国はつい先日も、2060年までにはCO2排出量を実質ゼロにすることを、国家主席である習近平氏が発表しましたし、先日の全国人民代表大会で発表された2021年から2026年の第14次五カ年計画において、経済発展、イノベーションによる推進、民生福祉、グリーン・エコロジー、安全保障など五つの分野の20項目にわたる主要指標が設けられ、各所にSDGsに関連する内容が盛り込まれました。
中国のエネルギー比率はまだ石炭が65%前後と依然として高いレベルの利用率ですが、CO2排出量実質ゼロの目標を発表したからには、再生可能エネルギーへのシフトを半ば強引にでも進めていくのでしょうね。
また、SDGsという意味での報告書はそう多くないのですが、中国外交部が公表している「地球大数据支撑可持续发展目标报告(2020)」や「中国落实2030年可持续发展议程进展报告(2019)」があり、各目標ごとの現状や改善点、重点政策などが記載されているので、こちらは追々紹介していきたいと思います。
※行動経済学をビジネスで利用されるフレームワークや仕組みと紐づけ、実ビジネスで利用可能にしていくためのブログもぜひ!