成都市と重慶市で「水素回廊」を建設 2025年までに1000台の水素燃料車の普及を目指す
成都市と重慶市は地理的にも近く「成渝都市群」を形成するなど、密接な産業連携をしているのですが、今回水素ビジネスに関する連携として「成渝水素回廊」の構想を発表しました。
※上記中国地図は、「中国まるごと百科事典」さんから引用させていただいております。
「成渝」に関しては、中国は省や直轄市を漢字一字で表す習慣があり、例えば上海市なら「沪」、広東省なら「粤」と表記しますが、今回の「成」は成都市、「渝」は重慶市(の漢字一字表記)を表しています。
その「成渝」両市で水素産業を促進していくということでキックオフ的な式典も開かれたのですが、両市は現在440台のトラックを中心とした水素燃料車を運航しており、両市の間に15基の水素ステーションも建設しているようです。
水素燃料車に関しては、今後も更に投入していく意向を示しており2年以内に400台、2025年より前には1000台規模の活用を予定しているそうです。
これに伴い、水素ステーションも建設していきますが、それとは別に両市の主要拠点に水素供給基地も建設していくそうです。
先日の記事の中でも、水素燃料車の利用用途として物流車が圧倒的に多かったわけですが、「成渝」両市においてもトラックをはじめとした物流車から水素燃料車の普及を図っていこうとしているようです。
各省、直轄市、自治区でそれぞれ水素燃料車の推進が行われているので、この「成渝」含め、今後も注視していきたいと思います。
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