自分の身体に”聞く”力で、ストレス耐性がつく?

こんにちは、サカモトです。

とある、研究によると、ストレスに上手に対処する方法は自分の体に”聞く”こと。自分の体に聞く人はストレスが起こる前に脳が準備することによりストレスから、早く復元することが分かったそうです。

じゃあ、ストレスを”聞く”とは、どういうことなのか?苫米地氏の解説です。(2016年1月14日バラいろダンディより)

「これは、結構最近の有名な実験ですけど、まず『強いストレスや苦しみから短時間で回復する方法』。これ実は、米特殊部隊を被験者としたもので、あと、トップオリンピック
アスリートなんかも結構参加しているんですけども、そういう実験がいくつか行われている。それの、最近のやつですね。

今回は、海軍と一緒にやっているんで、海軍の特殊部隊の人たちをベースにやったんですけども。実は、それ見てみると、日本の古武術の極意。まさに『無の境地』が脳科学的に証明された。って、言っていいんじゃないかと私は思うんですけども。彼らは、そう言ってないと思いますけども。

で、これ『レジリアンス』っていう、認知科学の言葉ですけども。まあ、金属とかでよく回復性とかいうので、使いますけど、精神の場合も使われる。

まさにレジリアンスというのは、簡単にいうと苦しみ、痛み、嫌悪感情、強いストレスなど、そういった状態から短時間で立ち直る能力。

ですから、まさにスポーツ選手なんかには重要だし、ましては特殊部隊だったら、大変な状況下ですから、そういった能力がいかに大切か。ということで、fMRIを使って脳内の研究をするという事で、特に特殊部隊員だったり、オリンピックのトップアスリートを呼んで研究するっていうのが、この何年か流行りなんですよね。

で、今回は、カリフォルニア大学のサンディエゴとアメリカ海軍の研究で。つい論文が出たばっかりで、まさにアメリカのバイオロジカルサイコロジー、生物心理学って言うところの論文誌に出た、かなりしっかりとした研究です。

そこでの実験というのはどういう実験かというと、ものすごい単純で。最初に問題が起きると、問題っていうのは、海軍の例なのでボンベから空気が来なくなるっていう。その空気が来なくなるまでに色んな信号がありますけど今回は、光を点滅されて、光が点滅すると、次に空気が来なくなるみたいなもので、脅威信号と実際の嫌悪信号ってのでやるわけです。

そうすると、一般の人は、もう脅威の最初の信号段階でも反応しちゃうわけです。で、脳の中だと島皮質部の前部と中部、脳の他のところ視床もそうですけど、体中の他のところ、前頭前野と体全部につながっていることろが思いっきり発火しちゃうんですね。

それ、まだ(空気停止が)来てないのに。信号だけで。ところが、高レジリアンス。これはトップアスリート、そして特殊部隊員の場合ですけど、最初の信号では、ほとんど反応しないんですよ。

そして、本当に苦しい状態になってから、反応するんで。そうすると、まさに一般の人は誇張されちゃうんです信号が。それが、パニックを引き起こすんですよ。

で、じゃあこれどうなっているのかということを説明すると、ものすごい単純に調べてみると、低レジリアンスの人、略してローレズって言うんですよ。高い人を、ハイレズって言うんで。

ローレズの人たちは、脅威信号を感じたときに不要な情報が脳内にバーッと拡散していってパニックになる。一度、拡散しちゃうと、これ身体に反応が出てブルブル震え出すし、前頭前野が動かなくなるし、扁桃体の情報処理で恐怖で論理的な行動さえ出来なくなるんですよ。

ところが、高レジリアンスの人たちっていうのは、これは脅威信号、嫌悪信号の時も、
常に身体が普段から無意識で自分の体表と体内の状態。常に、モニタリングしているんです。

例えば、自分の心拍だったり、体温とか。そういったモニタリングが常に続いているんで、単純に外から脅威信号がきただけでは、それをモニターするだけで反応しないで、本物が来たときに冷静に対処することが出来る。っていうのがまさに高レジリアンス。

そして、あっという間に平常心は回復される。これは、簡単に言うと、高レジリアンスの秘訣は常に自身の身体内部と体表の信号を無意識のレベルでモニターする。これ、トップアスリートやっていると思うんですけど、常に、普段からずっとモニタリングを続けている。

ちなみに、これを日本の古武術では『無の境地』と呼んでいるですよね。無というのは、無いわけではなく『無意識』で自分の体内、周囲の情報、全部いつもモニタリングしている状態。

それが出来る人は、ストレス耐性が高い。これ、単純にスポーツだけではなくて、日常での強いストレスからもすぐに回復することが出来る秘訣が、ようやく脳科学的な大規模実験で証明された。特殊部隊員とトップアスリートを使って。っていう実験んだと思ってください。」

日本古武術、恐るべしですね。身体の表面の情報と、体内の情報を常にモニタリングするのが、ストレス耐性を、生むというわけです。

これを、意識的になるのがヨガなどの瞑想がこれに近いのではないかと思います。

皆さんも、自分の身体の表面と、体内の状態を常にモニタリングして、ストレスに強い人間になり、高いパフォーマンスを引き出してください!!

今回はここまで。


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