見出し画像

退職して気付いた、自分の事と母の事。

ワタシは昨年春に退職してから再就職するまでの約1年に渡り
「無職」という立場になりました。
大学を卒業して以来ずっと働いてきたので、いわゆる「オトナ」になって
から初めての経験。
常に時間に縛られた生活しかしてこなかったので、
退職前は新しい生活に対して不安がイッパイでした(なんでや?)

漠然と時間を過ごす事は性格上出来なくて、ワタシらしく生きていく為には
自分で1日のタスクを決めてルーティン化し、こなすべきだと考えました。
そこで、退職後も変わらず「朝5時に起きて夜11時~12時に就寝」・・・という時間帯の中で、あれやって、これやって・・・というふうに、
ルーティン通りの生活を進めました。

ワタシはストレングスファインダーの上位資質に「責任感」「規律性」が
あるので、これらの生活スタイルは、一度決めてハマってしまうと
実に過ごしやすかったし、ワタシらしく生きているなぁとも感じました。
この事を通じて、改めて自分の上位資質を認識し、大切にして(生かして)
いきたいと考えるきっかけが得られたと気付きました。

あと。
母と過ごす時間の中で、気付いた事がありました。
それは、母の独り言の多さです。
母一人でいる時も ワタシといる時も、ずっと小声で話をしているのです。
最初の頃はその都度
 「エ? 何か話してた?」
と質問していました。 (さぞかし うっとうしかったと思います)
でも時が経つにつれ、それらは母のセルフトークである事に気づきました。

セルフトークと言えば、自分の中での独り言。
1日に行う数は5万回とも6万回とも言われています。
最近ワタシは、推しの存在:いまさらチャンネルのはるなさんの影響を
強く受け、セルフトークを出来るだけポジティブにしていきたいと
考え、行動しています。

話が逸れました。 母の独り言。
心の中に浮かぶ言葉を、こんなにも素直に・・・というか、浮かんだままを
ただただ声に出していく母。
その殆どがネガティブな言葉たちなので、最初は驚きました。
 「あれっ。母ってこんなにネガティブな思考の人だったっけ?」 
まぁ 歳を重ねていくにつれ、徐々に自分の体の衰えを感じていくだろうし(かく言うワタシもそう)
漠然とした不安をいつも抱えているのかな? と心配した時もありました。

でも自分だって、声には出さないけれど アタマの中はいつもネガティブな
思考や相手に対するネガティブな感情がぐるぐるグルグル回っています。
母との違いは、それを声に出すか自分の中に留めているかという事。
歳を重ねるという事は、世間体や見栄/ガマン等から自分の心を解き放って
ありのままの自分・・・赤ちゃんの頃のようなピュアな自分に戻っていく事
なのかもしれません。

最初は母が繰り返す独り言を聞いて不安に思いましたが、最近では
「ワタシの心を映し出す鏡」だと思うようになりました。
と言いますか、思うようにしています。
それを聞く事をスイッチにして
 「ワタシのセルフトーク! ポジティブにしていこいこっ」
ネガティブからポジティブへ、セルフトークを変換していくように
心掛けています。

今の母の姿は、ワタシの人生の着地地点。
日々の生活の中では、ちょっとした感情のぶつかり合いが絶えませんが
身を以って色々と生き方を教えてくれている母には、感謝しかありません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?