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ロードバイクの心拍計としての GARMIN(ガーミン) Instinct(インスティンクト) 2S レビュー

 ロードバイクに乗り始めると、今、バイクがどのように動いているのか、それに対して己の身体はどのような状態なのか数値で把握したくなるものだ。

 身体の状態を数値で把握するときに、最も基本的な項目が心拍数であろう。


心拍計の選択


 心拍計の購入にあたっては、以下の選択肢について検討した。

①胸にモニターベルトをつける方法

 最も精度の高い計測が可能。ただし、装着に難があることなどから扱い難そうなので選択肢から除外。

②腕にモニターベルトをつける方法

 胸に装着するものより精度は落ちるものの扱いやすい。ただし、乗るときに着けるのを忘れたり億劫になる懸念が。

③スマートウォッチの活用による方法

 測定精度は落ちるものの扱いやすさはピカいち。普段から使用でき、心拍計以外の用途としても、活用可能。
 
ただし、サイコンと連携させる場合には、ANT+接続による心拍転送モードを備えている必要があり、それが可能な機種は非常に限られているゆえ購入費用が高い!!
 走行時の安全性を考慮したとき、サイコンへ心拍数を表示することは必須であろう。いちいち腕時計なんぞを見ながら乗っていたら、路肩に突っ込むのが目に見える。

※選んだサイコンについてはこちら


 金額の問題はあるが、日常利用も可能な ③スマートウォッチの活用による方法は、トータルのパフォーマンスが最も優れていると考え、測定方法はこれに決定!


購入機種の検討

 心拍転送モードを備えるスマートウォッチは、現在のところ信頼性や機種の豊富さ(機種による価格差が大きい)からガーミン一択かと思う。
 
 ガーミンの機種の中で何を選ぶかを検討することとした。検討にあたっては以下の要素を考慮。

①日常的利用可能
 なるべく仕事中に着用していても文句を言われることがなそうなものにしたい

②バッテリーの持ち
 ロングライドに行っても耐えられるバッテリー性能。また、バッテリーのロングライフ化はスマートウォッチの寿命そのものを左右するものでもある。

③頑丈さ
 腕時計はいろいろなところにぶつけがち。ましてや運動中にも使うことを考えているのだから。

④価格
 品物を購入するときには必ずこの項目がある(笑)

GARMIN(ガーミン) Instinct(インスティンクト) 2Sのレビュー

 
 これらの要素を検討し購入したのがGARMIN(ガーミン) Instinct(インスティンクト) 2Sである!

GARMIN(ガーミン) Instinct(インスティンクト) 2S
しっかりした箱と内装

さすがのガーミン。
慎重に箱から取り出しご対面。

本体に接近

 見た目はG-SHOCK!
 主な使用用途を考慮したら、タフなルックスであるべきであろう。
 私は機能美という言葉が好きだなあ。

装着の図。
腕毛には各自フィルターをかけて(笑)

 インスティンクト2には無印のものとSがあり、フェイスの大きさやバッテリーなどは無印の方が大きなものとなっているが、それ以外の基本仕様は共通である。
 一般に無印は男性向け、Sは女性向けとされていることから、2Sの購入にあたっては、フェイスの小ささを懸念していた。

 実際に装着した様子は上の写真のとおりだが、個人的には小さすぎるとは感じていない。大きさとしては、むしろこれが適正では?
 スマホでと何でも巨大化させ、それを喜ぶ風潮に嫌気がさしている自分にはピッタリ。

 Sにしたのは正直、値段が決め手なのだが、大き過ぎるとライド中の邪魔になるだろうなどと後付けの理由で自分を納得させ購入したのだが、結果、これでよし!

インスティンクト2は心拍センサーが第4世代

 インスティンクト2から、心拍センサーは第4世代となっており精度の向上が図られたとのこと。
 これはうれしいね。

アクティビティを選択

 ライドする際の準備は簡単。
 あらかじめよく利用するアクティビティを、ウォッチ本体かスマホにダウンロードしたアプリ「ガーミンコネクト」でお気に入りに設定しておく。
 これにより、右上のボタンを一度押すだけで、上の写真の画面となる。

アクティビティ「バイク」を選択した後の画面

 始めたいアクティビティを選択し、右上のボタンを押すと、上の写真のような待機画面となる。
ここからもう一度右上のボタンを押すと、アクティビティ開始のアラームが鳴る。

 つまり、3回ボチボチボチと押せばOK。

あらかじめ心拍転送モードをオンにしておく

 心拍転送モードは、ガーミンコネクトのアクティビティの設定でオンにしておく必要がある。

 ちなみに、スマートウォッチを一日の活動記録として使用しない場合は、心拍転送モードだけ作動させることも可能。その場合は、ガーミンコネクトにアクティビティは記録されないこととなる。
 自分の場合は、ガーミンコネクトにライド記録も残し、一日の活動記録をまとめて管理したいので、常にアクティビティから心拍転送モードを使用している。

ナビ使用時でも心拍転送モードが可能

 インスティンクト2には簡易なナビゲーション機能がついているのだが、ナビ使用時でも心拍転送モードが可能。

iGPSPORTのiGS50Sとの連携もOK!

 中華機種のため、心配していたiGPSPORTのiGS50Sとの連携もOK!
 心拍数はiGPSPORTのアプリにも記録され、つまりStravaにもしっかり記録されている。
 心拍計としての記録管理は全く問題なし。


総評

 まず、初めてスマートウォッチというものを使い始めたので、スマートウォッチという機械の評価から。
 睡眠から日常生活、アクティビティまで記録でき、客観的に自分の活動量、活動内容を評価されることで生活のメリハリが生まれ、非常に満足度が高い買い物であった。おそらく、今後、スマートウォッチが壊れたら、またすぐに買うだろう。

 次にインスティンクト2Sについて。
 アクティビティの記録を中心に行う際の、初めてのスマートウォッチとしては非常に良い選択をしたと思っている。行いたかったことは全て可能であり、機能と値段のバランスを考えたとき、ベストな買い物であったと思う。

 ただし、これまで3ヶ月程使用してきたなかで難点を言うと、心拍数が正確に表示されないことが稀にある点である。ヒルクライムなどをしている際、あきらかに心拍数が上昇しているにも関わらず、心拍数が100前後を示すことが1回だけあった。また、下ハンドルを握ると低めに表示される傾向もあるようだ。
 これは装着位置のズレなどにより生じたものと思われ、手首に取り付ける性格上やむを得ないものであり、あらかじめ想定していたものでもある。
 締め付けすぎても良くないらしいので、使用を続けながら改善できるのか研究していきたい。



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