お掃除トクさんのルーツ⑦『転職』
初めて正社員として働き始めた食品トレーの卸問屋さんでのルート配送の仕事。職場環境も悪くなく、それなりに楽しい時間を過ごしていましたが、結果的に約1年で退職する事になります。なぜ退職を決断したのか?そして、次はどの会社に転職する事になったのか?・・・実は、次の転職先こそが後のお掃除トクさんを形成する事に繋がる大きな転機になるのでした・・・。
■それなりに楽しかったルート配送の仕事
ルート配送の仕事では、2tトラックを乗りこなして、大阪市内西部~大阪府南部~能勢町、西宮方面をエリア担当として配達の仕事をしていました。運転は嫌いではないし、配達先の担当者さんと仲良くなったりして、とても楽しい毎日を過ごしていました。中小零細企業なので、少人数な社員同士が家族のように仲良しで、とても居心地が良い場所ではありました。
しかし、この先この仕事をずっと続けていったところで向上する見込みが無かったため、当時24歳だった僕は、「本当にこのままの人生で大丈夫なのか?」という不安が日に日に募ってくるようになりました。「自分自身を鍛えるならば今しかない!」そんな思いがどうしても強くなって、とうとうこの会社を退職する決断をします。
■まだ若い今の間に・・・
1年足らずでルート配送の会社を退職後、僕の中では「とにかく『営業力』を身につけるのであれば今しかない!」という考えが強く、転職先として営業系の会社を探していました。そして、「どんな業界で営業をすればいいのか?」を考えながら転職マガジンを見ていると、たまたま清掃業系の会社が営業社員を募集している記事を見つけました。
元々清掃職人の経験があった僕は、どうせ営業力を身につけるのであれば、知っている業界でやった方が良いと思い、さっそくこの会社に面接希望の電話を入れます。
その会社こそが、後に全国的に有名になるフランチャイズチェーン「おそうじ本舗」だったのです。
■おそうじ本舗との運命的な出会い
その当時は、東京に本社がある『おそうじ本舗』が大阪支店を立ち上げて、関西でフランチャイズ展開を開始するにあたってのオープニングスタッフを募集していました。たまたまその社員募集の記事を見つけて、面接希望の連絡を入れたのです。
面接に行った当時は清掃知識と清掃業の経験を持ち合わせた人間は僕一人しかいなかったため、面接に行った当日中に即決で採用の連絡がきました。
振り返れば、この採用通知の連絡こそが、後の『お掃除トクさん』を確立させる事に繋がる運命的な瞬間でした。とても大きな分岐点だったと思っています。
『おそうじ本舗』での10年間で様々な業界経験を培う事になる、とても重要な瞬間でした。
(つづく)