緊急事態宣言で稽古場が使えなくなり,劇場を抑えた話。
皆さんこんにちは。
緊急事態宣言で稽古場が使えなくなり、その直後に劇場を抑えました。
劇団主宰の中川ミコです。
【稽古場が使えないなら劇場使ったる!】って事で、なんと劇場を稽古場にしていたと言うお話です。
これはうちのスーパー制作のおかげでもあるんですけど、改めて、この決断こそ遅咲会って感じがするなぁ〜!と思ったのでシェアしたいと思います。
私の主宰する遅咲会と言う団体は、2019年に【12ヶ月連続舞台公演】と言う頭のおかしい企画で立ち上げました。それはもう、相当イカれていて、
劇場を抑えて、演者さん達をキャスティングして、脚本、演出家さんを探して、題材を決めて、音響、照明、制作さんをアテンドして、約三週間みんなで稽古しながら作り上げた一つの作品を、一週間公演する為に約800人のお客様を集客する。
これを1年間、毎月行ってきたのが【12カ月連続舞台公演】と言う企画。
例えるなら毎月結婚式を開きます!と言う感じでしょうか。
あほでしょ。(笑)
そりゃ、色んなことがありました。
台本が上がらず台本の無い舞台をした事。
キャストが本番一週間前にインフルエンザで降板した事。チラシを刷った後に劇場が使えなくなり急遽別の劇場で公演したこと。
上げ出したら本一冊書けんじゃねーかって位、よくまぁこんなに毎月ピンチに見舞われるよねって。毎月泣いて笑ってを繰り返してきました。
あれから1年。私たちはコロナ時代に突入し、今回緊急事態宣言で稽古場は使えなくなったけど、制作さんが稽古場の代わりに劇場を抑えてくれていて、改めて私はこう思いました。
あぁ~そうだよなぁ、コロナ、コロナ、コロナ、コロナ!くそ!でもなぁこんなピンチは、コロナじゃなくても毎月あったじゃないか!!!
そうだコロナ共、お前らだけが私達を苦しめられると思うなよ!お前らが猛威を振るうもっと前から、こっちは同じようなピンチを何度も乗り越えて、チャンスにしてきたんだ!
今回だって稽古場は使えなくなったけど、
小屋入り前に劇場で稽古出来るってすんげぇぞ!最高だぞ!
役者も脚本演出家さんも、照明さんも舞台監督さんも、皆でイメージを共有できるんだから!
だからもし今悩んでいる団体さんがいたら、まずは劇場さんに相談してみても良いのかなと。もちろんお金はかかります。一番の問題はそこですよね。わかります。そこは今私もすごく考えているところなので。
だから正直な気持ちを書くと、これが稽古に入る前だったらどうだったか。それはわかりません。でもとにかく今は走り出した船を止める事はできません。
不測の事態が起きた時、無理だ、ダメだ、よりもまず、ダメならどうする?出来る方法を模索する。多分それが2019年12カ月連続舞台公演をやった私が一番学んだことだと思います。
だからほら、今日も稽古が出来ていて、本番に1日1日と近づいている。
今回の緊急事態宣言で劇場はキャンセルが相次ぎ、団体さんは中止や無観客を発表。
奇跡的に緊急事態宣言を外れた私達だから、緊急事態宣言明け直ぐの公演は必ず小劇場に希望をもたらすと思っています。
だから今はいっぱい我慢して、緊急事態が延長しない事を祈り稽古を続けます!流石に延長になれば予定通りの公演は打てないでしょう。
でも必ず、出来る方法を探す。
だって私達にできる事はそれしかないじゃないですか。
お客様の笑顔が、笑い声が劇場に咲く時、会場が一体となり、役者が舞台に立つ意味が生れます。そしてその瞬間、1つの作品が完成するのです。
私は演劇が大好きのなので、灯は消さない。
遅咲会のポンコツ会長 中川ミコ
遅咲会第16回公演 ~おーい、かえってこーい~ 中川ミコ扱い予約▽
https://www.quartet-online.net/ticket/ososakikai16?m=0kdgjjd
団体と役者にエールを!ご祝儀▽
http://thebase.page.link/jXeM
※ご祝儀は小劇場で頑張る役者や団体に向けたお客様からのエールです!一口一万円で劇場ロビーに札が貼られます!
「公演観る以外になんかしてー!」と言う方!
会長はネコの様に懐きます!🐈
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