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自己愛性パーソナリティの逃げ続けた先で、「本当の幸せ」


これまで、私はいくつもの場所から逃げてきた。顔向けできない人もたくさんいる。

もし、誰かが今の私になったら、息ができるのだろうか──境界性パーソナリティ障害、反社会性、演技性、自己愛性。B群パーソナリティ障害のすべてを持つ私。やばい自分をたくさんの人が知っている。

私はいつも、自分を麻痺させて生きてきた。
地位が上がり指摘する人がいなくなるたびに、少しずつ生きやすさを感じていた。

自分を甘やかし、他人に押しつける。
人を巻き込みリーダーシップをとる。

そんなやりたい放題の生き方を、「幸せ」だと脳内変換していた。

その甘い汁を手放すなんて、考えもしなかった。
そんなことをする人を、私は「バカ」だと思っていた。
綺麗ごとを言う負け犬の遠吠えだと、心の底から軽蔑していた。

旅行にはいつでも行ける。
高級ホテルに泊まれる。
住んでいるマンションもリッチ。

そんな自分だからこそ、「成功者」の言葉はすべてアドバイスに聞こえると思い発信する。当然のことだった。

でも、今こうして書いていて、私は恥ずかしくなる。

なぜ、自分を軽蔑しはじめたかというと、

ひとつのきっかけは、よく行くスーパーのレジ係だった。
その人は、驚くほどのスピードと整列技術を持ち、後ろに人が並んでいなければカゴを運んでくれる。
常連客の顔を覚え、謙虚な挨拶を欠かさない。

彼の技術、観察力、ホスピタリティ、そして謙虚さ。
いつもそれを目の当たりにして、私は「憧れ」を抱いていきました。

もうひとつは、カウンセラーの先生の言葉だった。
「ティッシュ一枚で30分遊べるようになったら、まだまだ僕も成長できるよ」

ん?って思ったが、、かなり影響があった。

そして、ハンドメイドを通じて、マインドフルネスや“ゾーン”の感覚を経験したことも、大きかった。
少しずつ、私の幸せの価値観が「リッチ」から「豊かさ」へと変わっていった。

お金はいらないとは言わない。
でも、今は「無いならない」でどう工夫するかを考える時間が好き。

だから、立場に執着しない。
どんな状況でも、工夫しながら生き抜く技量を身につけたいと思っている。

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