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心揺さぶる物語の生まれ方を知りたい。
ノンフィクション作家の小松成美さんの新著
「奇跡の椅子-AppleがHIROSHIMAに出会った日-」
トークイベントに参加しました。
広島生まれの「HIROSHIMA」という椅子が
深澤直人さんとのコラボで生まれたという題材にも
もちろん興味がありましたが、
もっというと
小松成美さんにお会いしたい
心揺さぶる物語の生まれ方を知りたい
企業ノンフィクションの役割を探りたい
という気持ちがありました。
わたしの問いにばっちり答えてくださる
トーク内容であったのはもちろんですが、
小松さん、そして取材対象である
マルニ木工の山中洋社長、広報の橋爪さんから
たっぷりの愛を感じ、エネルギーをもらえました。
最近わたしは
小学館ノンフィクション大賞受賞の
「速すぎたランナー」増田晶文・著
という作品に出会い、私にとって無名だった人々にハマり、
物語にのめり込む読書をしました。
数年にわたって描かれた「マラソン30kmの壁」
をめぐる人間模様がヒリヒリと描かれています。
「奇跡の椅子~」も経営者が読み進めると
ヒリヒリして頁をめくるのが怖くなると。
そんな作品が生まれる背景には、
「小松さんのエネルギーに押されて書籍化を断れませんでした」
(マルニ木工の社長さん)
「小松さんの愛があふれすぎていてApple本社取材の交渉を押しきれました」
(Apple日本支社の方)
「7年もの間、熱意が途切れなかったことに感謝。作家冥利につきる」
(小松さん)
といったエピソードが尽きず、
伝わる文章、人を動かす文章には必ず高い熱量があると。
リアルで参加して、よかったです。
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